Piece

芦原妃名子

3.32

3294

発刊:2008.12.24 〜

完結・全10巻

『Piece(1)』巻の書影
『Piece(2)』巻の書影
『Piece(3)』巻の書影
『Piece(4)』巻の書影
『Piece(5)』巻の書影
『Piece(6)』巻の書影
『Piece(7)』巻の書影
『Piece(8)』巻の書影
『Piece(9)』巻の書影
『Piece(10)』巻の書影
Randyさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.32

84件の評価

3.5

10巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

折口さんのことについては途中でなんとなく想像ついたものの、気になって最後まで読んじゃった。

最後まで読んだあと、もう一回読み返したくなる作品。
ラストがスッキリ!とはいかず、気持ち悪さが残る。

お兄さんは水帆にいたづらをしてて、記憶の改ざんで水帆は忘れてるだけ?
お兄さんが「大きくなったね、つまらない」って言ったのと、にやっとしたのが気になる。

同じ場所にとどまり続けるお兄さん。
お兄さんから赤いバスのおもちゃを買って、友人をみて、水帆がそのバスのおもちゃを壊したのは、水帆が留まらずに変ることを選んだってことなのかな。

皓と水帆はその後どうなるの?!

でも、
でも、皓がお母さんにはさよならを告げたのに対して水帆には「ごめんね」だったから、数年後にきっとまた姿を現すんじゃないか、、と想像してしまう。

鳴海母と比呂の共通点は、他者に同一性を求める、と書いてある考察を読んで納得!だった。

自分で選べない=壊れてる
って解釈で合ってる?

モノローグ「自分で決めれば」
患者「先生、助けて、もうだめです」
モノローグ「壊れない」
(歩いていく皓)

その理論でいくと、
水帆も皓も物語のはじめの頃は何も選ぶことができずに、壊れてた。
でも最終的に選べるようになった。

それに対して鳴海母の患者や、水帆母は選べず鳴海母を頼っていて、壊れている。

そんな対比がまた印象的だなと思った。


また、子どもでいられる時間の心地よさを上手く表現してるなと思った。
家政婦と無償で与えられる家の中で守られてる時間の心地よさ。
そして、20歳を期に大人になる。その淋しさや不安定さがうまく描かれてた。

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