ロシアに幽閉されている少女・ナージェンカ奪還の依頼を受け、極東ロシア・ウラジオストックに降り立った別府勇午(べっぷゆうご)だったが、既にロシア当局が監視の目を光らせていた。かつて、父が母の密告により西側のスパイ容疑で逮捕された、暗い過去を持つロシア近代史専攻の女子大生・リューバと出会う勇午。リューバは勇午の熱い意志に触れ、交渉の鍵を握るであろう東シベリア会社の革命直前記録を探す為にハバロフスクに向かう。一方、勇午はロシア当局の監視網を抜け、調達したKGBの制服に身を包み、シベリア鉄道に乗り込んだ――!