この漫画のレビュー

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3.65

1068件の評価

4.0

30巻まで読みました

面白かったです。
ジャンプのバスケ漫画というとどうしてもスラムダンクが連想されてしまって比較されがちなのですが、同じバスケを題材としながらも別テイストの作品となっています。

創設二年目の誠凛高校バスケットボール部にアメリカ帰りの新人火神大我と、存在感のない黒子テツヤが入部する。
黒子テツヤは無敗を誇った帝光中学校バスケットボール部のメンバーだったが、身体能力に劣る冴えない存在だった。
身体を見ただけで身体能力や伸びしろまで分かる「読み取る目(アナライザー・アイ)」を持つ相田リコから見ても、黒子の能力値は低く、成長も限界値に達していた。
とても強力なメンバーとは映らなかったが、実は黒子テツヤは視線を他者に向けることで存在を消すことができる「視線誘導」(ミスディレクション)の能力を持っていた。

帝光中学校バスケットボール部には「キセキの世代」と呼ばれる5人の天才プレイヤーがいて、黒子テツヤはその「幻の6人目(シックスマン)」と呼ばれる存在で、他に5人個性的な能力を持ったプレイヤーがいるのですが、各々別の高校に進学しており、黒子たちのチームと対戦することになります。
スラムダンクは王道的なバスケット漫画ですが、本作は存在を消す、相手の能力を奪う、相手を跪かさるなど、普通人にできない特殊能力や必殺技を駆使しており、スラムダンクとはベクトルの違う作品となっています。
身体能力やバスケットのテクニック以上のことが本作内では行われているので、スラムダンクを読んでバスケをやりたくなった人はいると思いますが、黒子のバスケを読んでバスケをやりたくなることはないかと思います。

ストーリーは、バスケ部入部から、インターハイ編、予選も含めて10巻からウィンターカップ編で、ウィンターカップ終了で連載終了となっています。
作者の初の連載作品ということもあってか、序盤は読みづらく、打ち切り寸前だったそうなのですが、5巻くらいから持ち直していきます。
あと、絵の上達がすごいです。
序盤と最後で絵が全然違うので、1巻の絵で読まなくなった方は、最後まで読むことをおすすめします。

個人的なベストバウトは誠凛-陽泉戦。というか紫原がお気に入りです。

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