この漫画のレビュー

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3.0
2.0
1.0
3.29

157件の評価

3.9

24巻まで読みました

LINE、Twitter、ニコニコ動画などのインターネット上のエンドユーザー向けサービスをくっつけたような架空のSNS『リアルアカウント』を舞台したデスゲーム系作品。
国内で大人気のSNS『リアルアカウント』のヘビーユーザーである「柏木アタル」は、ある日、リアルアカウントの世界に吸い込まれてしまう。
そこで突如始まったデスゲームに、強制的に参加させられてしまうというものです。

ゲーム内容はフォロワー乞食や構ってちゃん、ネットストーカー、既読スルー、犯罪自慢によるネット炎上騒動など、インターネットが一般的になったことにより発生したデメリットが題材になっています。
例えば、リアルアカウントに吸い込まれたユーザ達は、その後行われるゲームにて脱落すると死亡し、その際にはリアルアカウントのフォロワーも含めて死亡することを告げられますが、そのときだけフォロワーはフォローをはずすことができる『リアルフォロワー診断』というゲームが始まります。
フォロワーが0になるとその時点で死んでしまうというルールなのですが、ネット上でフォローのみしているフォロワーは当然、自身が死にたくないのでフォローを解除します。
フォロワー数が誇りだったアタルのフォロワー数もみるみる減少し、最後に残っていたのは肉親だけというところにシニカルさを感じます。
その後もゲームが続くのですが、どれもネット社会を皮肉ったような内容で、どこかメッセージ性を感じました。

掲載誌を変えながら5年間連載していて、3部構成になっています。
1部と2部は主人公が異なり、2部終盤で1部と2部の主人公の関係性が説明されます。
終盤には、このデスゲームは誰が、なんの目的で始めたのかが描かれてますが、ありえないトンデモ技術が登場し、意外な人物が黒幕でしたが伏線もなく、唐突な感じは否めなかったです。
めでたしめでたしで終わるには作中で人が死にすぎているので、あっさりと日常に戻ったのにも違和感がありました。
女性だろうが子供だろうが構わず数千人、ひょっとしたら数万単位で犠牲者が出ていて、私の知る限りではデスゲームものでは最も犠牲者数が多いマンガなのではと思います。

凄惨な殺戮ゲームを行っている割には、プレイヤー側が非常に個性的で、ずっと箱を被っている男や、ノリのいい配信者、天才少年、はては天才犬までいます。
そんな彼らが、ワイワイ言いながらゲームをするので、デスゲームであるという雰囲気はあまり感じなかったです。
作品の性格上、人が死ぬシーンが多数登場しますが、大半は死亡が確定した途端、血を吐いて倒れるのみなので、グロさは感じませんでした。
ゲームシーンはテンポが良く、キャラが個性的で、お色気シーンも多いので、楽しんで読めましたが、一方で個性的な仲間がパタパタフォロワーも巻き添えに死んでいくのは、何かちぐはぐしているように感じました。

ただ、テーマは非常に良く、ゲームの内容もSNSをうまく使っていて感心しました。
SNS疲れしている現代人が読むと乾いた笑いが起きそうなところがあり、ぜひ一度読んで欲しい作品です。

12

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