この漫画のレビュー

5.0
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3.0
2.0
1.0
3.93

370件の評価

3.9

34巻まで読みました

「ゴリラーマン」、「ストッパー毒島」に並ぶ、ハロルド作石氏の代表作。
バンドを題材としたマンガとしては金字塔的作品で、アニメ化、実写映画化している、有名作品です。

ごく普通の中学生「田中幸雄」、通称「コユキ」が"BECK"というバンドグループに入り、様々な困難を乗り越えてナンバーワン・ロックミュージシャンになる物語となります。
当初、コユキは、そもそもロックミュージックに興味がなくて普通のポップスくらいしか聞いておらず、開始時点ではギターもろくに演奏できない、本当にどこにでもいる少年でした。
一方で、天才的なギターの才能を持つ「南竜介」は、ニューヨーク帰りの帰国子女で、ロックスターを目指してバンド活動を行っていましたが、常に衝突してしまい夢に届かないままでいます。
とても交わりそうになりこの二人が、ツギハギだらけの犬"ベック"を介して出会ったところで、ロック・バンド"BECK"の物語が開始します。

ストーリー漫画で、BECKたちメンバー同士が衝突したり、認められたり、妨害にも遭うのですが、圧倒的な実力と少しばかりの奇跡で前に進んでゆく展開となります。
楽器演奏を初めて、バンドを組んでステージで演奏する、そしてそれからどうなってニューヨークで認められたかが描かれているので、今、バンド活動をしている、バンドを始めたいと思っている方にはおすすめの作品です。
私自身ドラムを叩いていたので、バンド演奏側からみたオーディエンスの様子やバンド演奏シーンは懐かしくあり、また臨場感があって盛り上がりました。
読んでいる方も一緒に盛り上がれるマンガであり、バンドは色々あるけど楽しいものだというリアルな雰囲気を感じられる作品だと思います。

結構、ご都合主義的な展開も多く、序盤、特出する取り柄もないコユキが、ちょっと歌ってみるだけで誰しもが驚愕するような奇跡的な歌唱力の持ち主であることが判明するのが唐突に感じました。
また、ドラム担当のサクは、中学時代いじめにあっていたコユキの唯一の友達になるのですが、サクがコユキに近づく理由がわからず、さらに幼い頃からドラムをやっていたという設定も唐突に出た感じがします。
その後も作中では、大物ミュージシャンや著名人が現れてBECKを助けるなど、上手くいきすぎると感じる場面があります。
ただ、それ以上にBECKを厭う存在による妨害でせっかく決まったビッグイベントが壊されかけたり、とても勝てそうにない賭けに乗らないといけなくなったりする場面があり、その上で、大物がBECKの実力を買って行動する展開には説得力があり、またカタルシスを感じました。

長期連載で巻数も多いですが、バンドシーンの描写は見事で読みやすいです。
ロック好きははまれる作品だと思います。

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