賭博堕天録カイジ 和也編

福本伸行

3.40

5282

発刊:2009.10.06 〜

既刊10巻

『賭博堕天録カイジ 和也編(1)』巻の書影
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この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.40

196件の評価

4.4

10巻まで読みました

カイジシリーズの4作目。
前作『賭博堕天録カイジ』の続編ですが、章としては分かれておらず、引き続き第4章「渇望の血」となります。
タイトルも変わっておらず、『賭博堕天録カイジ』の"和也編"となります。

前作ラストでカイジは、変速麻雀「17歩」で村岡を破り、4億8千万の大金を得ました。
その勝負の際に立会人となった兵藤会長の息子「和也」との勝負に挑むその続きです。
ただ、カイジと和也の勝負は本作の次回作"ワン・ポーカー編"で描かれ、本作は勝負の直前までとなります。

内容は、ゲーム前の腹ごしらえとして連れてこられたレストランで、親の力を借りず実力で勝負したいがため、匿名で小説を書いているという和也の書いた小説についてと、そのレストランで行われるゲームについてです。
本作ではカイジは勝負をしません。
和也編と銘打っていますが、"和也"が主人公として活躍するような内容でもなく、目の前で行われるゲームをカイジと和也は、基本的には観覧するポジションとなります。
ただ、小説の内容は"人の本質は悪"という考えが前提となっており、ゲームも、固い友情で結ばれているはずの3人の友情を試すような、人間の本質を露呈させることを楽しみとしたものとなっており、"和也"という男の人間性を紹介したような一作でした。

ゲームはシンプルで、その後の展開も複雑だったり、理解が難しいような展開ではないです。
麻雀やBJなど、前提として知っている必要があるルールも無く、わかりやすくて読みやすいです。
また、例えば友人同士で簡単に実施するとなんの盛り上がりもなくクリアできそうなゲームなのですが、それに大金や人命、そして和也の、巧みな誘導により疑心暗鬼の種が生じて、崩壊に至ろうとする様が描かれています。
流れは自然で、最後まで気の抜けない展開となっており、最初から最後まで楽しめる良作でした。

ラストは次回"ワン・ポーカー編"に続く終わり方なのですが、ワン・ポーカーのルール説明までとなっていて、区切りはあまり良くない感じでした。
タイトルだけ変わって"ワン・ポーカー編"に続く形になるので、続きも継続して読むことを前提で読む必要があると思います。

12

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