この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.37

70件の評価

4.4

16巻まで読みました

女子大生「佐隈りん子」がバイトをする芥辺探偵事務所に、ある日、浮気調査の依頼がくる。
バイトを初めて2ヶ月経過した佐隈は、探偵「芥辺」に連れられて、入ってはならない扉の先に案内される。
そこは中世ヨーロッパ風の武具、拷問器具、そして謎の言葉が羅列された書物が並ぶ、不気味な部屋だった。
その中の書物を手に取り、魔法陣に向かってなにやら唱え始めた芥辺は、実は悪魔を使役してどんな難事件も解決に導く悪魔探偵だった。
悪魔召喚に呼応して呼び出された悪魔・アザゼルは、メタボ体型の犬顔のマスコット風の風貌で、特技はセクハラだった。
早速、佐隈さんに挨拶代わりのセクハラをかましたアザゼルは、淫奔の能力を使って浮気事件の解決に向かうという展開です。

初期は一話完結型、中盤以降は3,4話程度で完結するタイプのギャグ漫画で、全編で展開される悪魔的な下ネタがひっどい作品です。
メインキャラは基本的に変態で、きついセクハラとうんこネタが横行しており、絶対おすすめはできないです。
無理な方は1話でNG、1話が我慢できた方も、2話でうんこをレンジで温めるあたりで卒倒することと思います。
3話目で呼び出された悪魔は出会い頭、女性の顔にツバを吐きかけ、大和男子の志を語るという、全方面に尖っているのでドン引きしてなんぼと思いながら読む必要がありますね。

セクハラと血液が飛散する激しいツッコミの応酬が繰り広げられるので、読んでいて楽しい作品でした。
たまに社会風刺的な話が始まったかと思ったら、ひねった落ちもなく、ちょっと冗談じゃないセクハラをいたちの最後っ屁に終わらせる談話が延々と続きます。
最初から最後までブレずに一貫して下品なのは、初志貫徹していてある意味すごいと思います。
縦軸となるストーリーは基本的に無く、登場する悪魔や変態が増えるのみです。
最初の方、あるいはアニメを観て良かったと思った方は、最後まで楽しめると思います。

ラストは、やっぱりひどいセクハラで終幕となります。
作者の乱心か、やけくそのような展開の末、アザゼルさんの究極のセクハラを食らった佐隈さんの気が触れるという終わり方で、賛否ありますが、らしい終わり方と思いました。
最初から最後まで、とにかく酷く、そして酷いが褒め言葉になる稀有な作品ですね。

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