ど根性ガエルの娘

大月悠祐子

3.32

2018

発刊:2017.02.17 〜

既刊5巻

『ど根性ガエルの娘(1)』巻の書影
『ど根性ガエルの娘(2)』巻の書影
『ど根性ガエルの娘(3)』巻の書影
『ど根性ガエルの娘(4)』巻の書影
『ど根性ガエルの娘(5)』巻の書影
うにたべたいさん、他1人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.32

23件の評価

3.6

5巻まで読みました

非常に評価に困る作品です。
ど根性ガエルの作者「吉沢やすみ」氏の娘が描く、家族の内情を描いた事実を元にしたエッセイ漫画。
ど根性ガエル以来ヒット作が描けず、ギャンブルにハマって貯金を使い果たし、連載を落として失踪、家庭内暴力を繰り返した、そんな父の元育った日々と現在を描いた、沈鬱な内容となっています。

吉沢やすみの娘といえば、PiaキャロやGAのキャラデザで有名な「かなん」さんですね。
なので、漫画家だった父から受け継いだ才能を持って誕生したエンジェル隊の誕生秘話やなんやらがあるものかと思ったら、GAどころか"かなん"としての活動についてもほとんど触れられておらず、両親からの虐待と、途中からは共依存状態っぽい夫のDV、カウセリングを受けた様までが赤裸々に描かれています。
終始、自分の日常を苛む家族たちについて取り上げた内容となっています。

面白がっていい内容ではないと思うのですが、読みやすさも手伝って、最後まで読んでしまいました。
絵柄は、私の知っているかなんさんの可愛らしい感じなのですが、描かれている内容は闇そのものです。
ただ、絵柄がかわいいため、本来なら現代ホラーのような内容のはずなのですが、かなりオブラートに包まれていると感じました。
とはいえ、これが事実を元に書かれたというだけで壮絶だと感じます。

電子コミック上で連載は完結していますが、最終巻がなぜか出版されていないです。
結構、話題になったと思うのですが。
最終回まで読むには、電子コミックで読むしかないですね。
なお、作中は回想の中で回想のするシーンが多々あり、突然過去になったり現在っぽくなったりして、時系列がごちゃごちゃしています。
独白になったり、ストーリー展開をしたり、描き方が一貫していないです。
だから読みにくいという訳ではなく、そういう徒然とした作品ということですね。
ラストもなるべくして、今に至ったという終わり方になっています。
読んでどう思ったかというと一言「ヤバい」としか言えない気がします。

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