男おいどん

松本零士

3.34

482

完結・全6巻

『男おいどん(1)』巻の書影
『男おいどん(2)』巻の書影
『男おいどん(3)』巻の書影
『男おいどん(4)』巻の書影
『男おいどん(5)』巻の書影
『男おいどん(6)』巻の書影
うにたべたいさん、他1人が読んでいます

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この漫画のレビュー

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5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.34

2件の評価

4.4

6巻まで読みました

四畳半の下宿で湿ったサルマタの山に埋もれて生きる大山昇太という青少年を主人公とした松本零士の作品。
松本零士作品といえば銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマト、ハーロックやエメラルダスなど、宇宙を舞台とした作品のイメージが強いですが、本作はその真逆とも言える日本の四畳半にへばりついた妖怪のような男の話です。
一話完結型の日常系といえる内容で、主人公が奮闘し、ひどい目にあって終わるというのがフォーマットになっています。

主人公は清々しいまでのダメ人間なのですが、読んでいてイライラする内容ではなく、全編に渡り笑いと哀愁を漂わせる話になっています。
夜間高校を中退し、街に出ては喧嘩を繰り返し、風呂にも禄に入らないくせに女の子に絡み、バイト先では失敗ばかりしてすぐ首になり、下宿のバーさんやラーメン屋の親父に迷惑ばかりかける、そのくせ「自分はそのうちでかいことをやってやる」と大した努力もせずに豪語するという、絶対友達にしたくないキャラクターなのですが、誰しも若い頃はこんなだったんじゃないかなと思い、気づけば応援したくなるところがあります。

自分も昔は4畳半1間のボロアパートで家賃と光熱費を滞納しながら貧乏生活を送っていたので、大山昇太の姿は感銘を受けたのですが、不自由なく生きている人が本作を読むと別の感想になるかもしれません。

ラストが少しせつないです。
読者によって評価の別れるところだと思いますが、私はラストも含めてよかったと思います。

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