ジゼル・アラン

笠井スイ

3.43

1297

発刊:2010.07.15 〜

既刊5巻

『ジゼル・アラン(1)』巻の書影
『ジゼル・アラン(2)』巻の書影
『ジゼル・アラン(3)』巻の書影
『ジゼル・アラン(4)』巻の書影
『ジゼル・アラン(5)』巻の書影
うにたべたいさんが読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.43

23件の評価

4.2

5巻まで読みました

近代後期あたりのヨーロッパが舞台。
理由あってボロアパートの大家を行っている良家のお嬢様「ジゼル・アラン」が、小説家志望の店子「エリック」と共に"なんでも屋"を始めるストーリー。
2020年5月現在で既刊5巻。
2015年7月以降、作者急病のため続刊が出ておらず、一度Twitterで連載再開の動きがあったのですが現在、再開未定になっています。

ジゼルの元にやってくる依頼を持ち前の明るさ、元気さで、1話、あるいは数話区切りで解決する展開で、世間知らずだけど頭が良く、黒髪おカッパ13歳のジゼルが可愛い作品です。
作品としてもテンポが良くて読みやすい良作なのですが、それ以上にジゼルが可愛くて楽しい作品だと思います。
逆に言えばジゼルのようなタイプが苦手な場合は楽しめないと思いますが、ジゼルがダメという人はよっぽどの捻くれ者だと思うので、大体の方は楽しめると思います。
というか"黒髪おカッパの元気なお嬢様"という字面だけでもう垂涎ものですね。

時代設定、舞台設定は作中明言はないです。
20世紀初頭のフランス辺りでは無いかという話がありますが、作中、政治情勢やファッションに関するような話題はほぼ無く、街並み、服装、あとは技術レベル程度が準じている程度なので、エマのような時代考証のしっかりしている作品ではないです。
現代でも通じる話の設定だけを近代ヨーロッパにしている感じなので、時代考証については気にせず楽しむことをおすすめします。

ジゼルの父との確執、エリックの職など、課題があるままで連載休止となっていて、その後が気になります。
体調が心配ですが、続きを心待ちにしています。

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