ちばてつやの少女漫画「リナ」は1960年9月から61年12月までの1年半に渡って「少女クラブ」に連載された、最初の原作つき作品です。主人公のリナはパイロットのお父さんとやさしいお母さん、兄の稔とお手伝いのお浜さんに囲まれて幸福な日々を送っていました。ある雨の日に、黒いソフト帽の男が現れてから、お父さんは行方不明、お母さんは病気と不幸な出来事が次々と起こります。一家は長年住み慣れた家を出て、下町の長屋に移り住みます。リナは寒そうにしているお母さんを見て、足袋を買いに行きますが、ポケットには63円しかなくて120円の足袋は買えずに・・・。