3巻
口と卓越した技で執拗にゲンを挑発する、中国の天才ゴルフ兄弟の四帝。しかし、ローガンの秘境でアボットに鍛え上げられたゲンに微塵の迷いもなかった。読めない強風が吹き荒れ、我慢のゴルフを強いられる中、アボット直伝の天才技を信じ、冷静にプレーを続けるゲン。日本オープン初日、ドライバーのヘッドが欠け使えなくなってしまったゲンは、ドライバーなしのラウンド。そんなゲンを見くびっていた四帝だったが、ゲンのプレーに鼻っ柱をへし折られ、意外な展開にいらだちをつのらせていた。「小樽の風もギャラリーも自分の味方をしてくれない!」。さらにゲンに憎しみを覚える四帝は、自滅への道をたどり始めた。