内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎

北芝健

3.22

427

発刊:2004.02.09 〜

既刊17巻

うにたべたいさん、他1人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.22

3件の評価

3.5

17巻まで読みました

超法規的な権限を持つ捜査官「財前丈太郎」が、政界・財界の巨悪を裁くために行動をする社会派マンガ。
2006年アニメ化した際に、主人公の決め台詞「Da Bomb!」が、「だっぽん」に聞こえたことなどが、当時、ニコニコ動画を中心に大人気になってました。

大手ゼネコンの大鹿建設と政治家の裏取引をリークしようとした大鹿建設の土木課長「望月卓巳」は、指定暴力団・覇王黒龍会によって命を狙われる。
そこにニヒルな二枚目の捜査官「財前丈太郎」が現れる。
彼は内閣権力犯罪強制取締局に所属する捜査官で、大鹿建設とその裏にいる政治家を取り締まるために望月に協力を申し出る。
序盤は大鹿建設社長「鈴木恵一」や、議員「松坂征二郎」を追っていましたが、財政界と黒龍会を牛耳る「今津博堂」にターゲットが移ります。
その後も、敵がアメリカ、中国マフィアと移ってゆき、ただでさえ文字数が多いマンガの紙面が文字で埋め尽くされてゆきます。
絵も劇画調で話も難しく、テンポも早いので、読了にはかなり骨がいります。

絵柄が濃く、アクションシーンも豊富です。
日本の政治経済やヤクザなど、警察ではどうにもできない悪の権力者たちにメスを入れる勧善懲悪ストーリーで、好きな方は好きかと思います。
実際の政治家に似たキャラクターを登場させてしまう危ないところなども、一定の思想を持つ諸氏には突き刺さるだろうなと思いました。
ただ、風呂敷はどんどん広がって、個人的には後半読むのが結構辛かったというのが正直なところでした。
作品自体も風呂敷を畳みきれず、ある程度片付いたところで、最後は"第一部完"となりました。
好き嫌いが分かれる作品ですが、ハマる方はハマると思います。

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