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萩尾望都
3.79
1745
発刊:1995.08.01 〜
完結・全2巻
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。トーマ・ヴェルナー。そして、ユーリに残された1通の手紙。「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。
29件の評価
きりしき
5.0
オールタイム・ベスト。冒頭の手紙から心奪われる。初めて読んだ中学生のときはよくわからずただただ圧倒された。あれから数年おきに読み返しているけれどその度に違った顔を見せてくれる。
おおがらす
4.3
ある朝トーマが死んだ。同級生の死に動揺する全寮制の学園に、トーマと瓜二つのエーリクが転入してくる。寮長のユーリは、トーマからの遺書を引き裂き、エーリクに厳しく対峙するが…。人の世の苦しみ。級友と肉親。生と死。愛と救済。文学を超えた漫画。華麗なる少女漫画の金字塔。
███████
3.6
詩のような漫画。少年美。若さゆえの堕落。若さゆえの葛藤。若さゆえの歯痒さ。が詰まって(読者の)肺が詰まります。そんな漫画です。同性であるが故の精神的な純愛と葛藤、そして儚さ。にあると思うが、本作では少年美というのも加わり、有限の時の中での儚さがより情緒に拍車を掛けている。同性同士で思い合う姿は愛や肉欲などを超越した様を描いた究極の形を示している。一連托生、輪廻転成してもまた会うと言う位の強固な惹かれ合いだ。
かわこ
Rin
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