2006年02月28日発売
11巻
▼第1章/怪異▼第2章/鬼女塚▼第3章/寝地蔵▼第4章/飢饉▼第5章/要注意人物▼第6章/月の輪▼第7章/クズレ●主な登場人物/カムイ(忍びとなった夙谷の民。公儀隠密として日置藩の謎を探り当てた結果、命を狙われる運命に)、正助(才覚あふれる農民の若き指導者)、草加竜之進(元次席家老の子。流浪の果てに、木の間党首領となり権力者打倒を目指す)●あらすじ/目付・橘軍太夫らの罠にかかり、あえなく捕えられた木の間党の首領・草加竜之進。拷問を受け本拠地を白状してしまった竜之進だが、これは彼が仕掛けた罠だった。一方、日置藩の領内では江戸の大火による木材景気を当て込んで、無謀な伐採が行なわれていた。そのために村々は洪水に見舞われるが、正助たち農民は、木の間党や夙谷の人々と力を合わせて稲を守りきる。しかし災害は終わったわけではなかった。自然界のバランスが狂ったことからネズミが大量に発生し、食べ物を求めて民家を襲い始めたのだ。悪いことは重なるもので、かつて領内の人々が一度も経験したことのない、新たなる災害が起こりつつあった…。●その他の登場人物/橘軍太夫(日置藩目付)、橘玄蕃(目付の弟。魔剣・無人流の使い手)、橘一馬(目付の息子)、横目(夙谷の頭)、キギス(横目の片腕)、夢屋七兵衛(金の力で権力に対抗しようとする商人)、赤目(カムイの師で抜忍。夢屋の陰の力に)、大蔵屋(日置藩の御用商人)、アテナ(故・露木鉄山の娘。薙刀の名手で一角を慕う)、水無月右近(剣の達人だが、剣を捨て浮浪する男)、三角重太夫(日置藩城代家老。目付との対立に敗れ隠退中)、ナゾの猿回し(正体は公儀隠密の首領)、スダレ(かつての一揆の首謀者・苔丸。夙谷に正体を隠して住む)、搦の手風(公儀隠密団の小頭)、笹一角(元日置藩剣法指南役。流浪の果てに領主暗殺を決行)、権(正助の友)、弥助(カムイの父)、ダンズリ(正助の父)、ナナ(正助を愛するカムイの姉)、小六(娘の非業のために精神異常となった農民)、シブタレ(たれこみや)