4巻
千夜子の通う蓬学園の文化祭。クラスで劇をやることになり、千夜子は主役に抜擢された。けれども市吾に対する自分の気持ちがよくわからない千夜子は、劇の練習に今一つ身が入らない。だが、小豆と話をするうちに、自分は市吾が好きなんだということに、ようやくハッキリと気がついた。そして文化祭当日。最初は見に行く気などなかった市吾だが、行ってやるかとなんとなく気持ちが動きかける。だがその矢先、突然電話のベルが鳴った。それは稲虫会の刺客からのもので、あろうことか奈々を誘拐したという。指定された場所に市吾が出向くと、そこには稲虫会が雇った大阪の殺し屋・柏3兄弟がいた。市吾は3郎、2郎の二人をなんとか倒すが、1郎には拳銃を突きつけられ、絶体絶命のピンチに。すると、そこへかつての相棒・椎名が現れ、市吾を救う。しかし椎名が市吾を助けたのは、市吾は自分の手で倒すという思いからだった。