ツルモク独身寮

窪之内英策

3.71

1639

発刊:1970.01.01 〜

完結・全11巻

『ツルモク独身寮(1)』巻の書影
『ツルモク独身寮(2)』巻の書影
『ツルモク独身寮(3)』巻の書影
『ツルモク独身寮(4)』巻の書影
『ツルモク独身寮(5)』巻の書影
『ツルモク独身寮(6)』巻の書影
『ツルモク独身寮(7)』巻の書影
『ツルモク独身寮(8)』巻の書影
『ツルモク独身寮(9)』巻の書影
『ツルモク独身寮(10)』巻の書影
『ツルモク独身寮(11)』巻の書影
Ich962703さん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.71

40件の評価

4.2

11巻まで読みました

木工家具制作会社「ツルモク家具」に入社し、会社の独身寮に入ることになった主人公、宮川正太と、周囲の若者たちのドラマを描いた作品。
田舎に残した彼女と女子寮に住む先輩社員の間に揺れ動く恋愛劇を主軸としていますが、高知の工業高校から東京で新社会人生活を始める若人が、人間的に成長し一人前の大人になる様を描いた作品でもあります。

会社の独身寮を舞台とした作品ですが仕事の話はメインになく、キャラクターたちの日常や恋愛ドラマにスポットのあたった話となっています。
作者は現在もイラストレーターとして一線で活躍しているだけあって絵はきれいで見やすく、古い作品ですが時代を感じさせないです。
またシリアスなシーンと崩れたシーンでのメリハリが利いていて読みやすいため、社会人はもちろん、高校生、大学生が読んでも面白いと思います。

主人公は物語の主人公とするには平凡で、誰しもが抱える悩みや壁にぶち当たり、悩み考えたあげく吹っ切れたり決断したりして、そして少し大きくなる、ありふれたストーリーですが共感を得られやすく、青さが心地よい作品だと感じました。
また、サブキャラクターが個性的で、サブキャラクターのストーリーもしっかりと書かれていることも本作の魅力だと思います。
特に、新入社員の宮川と同室のスケベな先輩田端とナンパ師杉本の3人は3人が主役であり、本作を通して、傷つきながら共に成長していく様が描かれています。
ラストは今までの紆余曲折を思い起こさせる感動的な終わり方となっていて、大変爽やかな気持ちになります。

一点、不満をあげれば、若干ご都合主義的な展開があったかなと、個人的にご都合主義は好きですが、本作に関してはチャンスの到来が急すぎた感じがしたため、もう少し泥臭い展開があっても良かったかなと思いました。

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