3巻
▼第1話/この町にはあまり行くところがない▼第2話/小指の思い出▼第3話/ASPHYXIA▼別章第1話/みはり塔▼別章第2話/奥さん、いいじゃないですか▼別章第3話/ぽつん●登場人物/船田(高校生。昔同級生の鱒山に振られたことがある)、鱒山(勉強がよくできる高校生。大学生とつき合っている)以上第1話▼鳴子(海場町町長の正妻。昔、佐場とつき合っていた)、佐場(画家。以前、鳴子と駆け落ちしようとしたことがある)以上第2話●あらすじ/高校生の船田は、1年のとき同じクラスだった鱒山から「今度の日曜、町に行こう」と誘われた。彼女には前に手紙を出したことがあるが、「いいお友達でいたいの」と電話でアッサリと振られていたので不思議に思っう。でも、ラッキーなことには変わりないので、待ち合わせ場所の書店に向かった。ダッフルコートを着て、本を読みながら待っている鱒山。船田が声をかけると、彼女はおもむろにコートのボタンを外しながら、「今日下着をつけていないの」と言った…(第1話)。▼鳴子と佐場がまだ若く、つき合っていた頃の話…。佐場は突然鳴子から「ほかに好きな人ができたので別れてください」と言われる。理由をたずねると「その人とセックスしたら、とっても気持ちよかったの」と…。それじゃぁ仕方がないと、佐場は別れることをとりあえず承諾するが、やはり腑に落ちなくて…(第2話)。