2巻
●あらすじ/小松が主催する「ヘアービューティーカーニバル」というショーに、シザーズ代表として、勝人と昌矢のペアが出場することになった。このショーは、若手有望スタイリストたちによる美の探究をテーマにし、52店舗が参加する大がかりなものだ。まだ駆け出しの新人である勝人に、昌矢と熊波は猛特訓をほどこす。二人の厳しい指導を受けて、少しずつ成長していく勝人は、ある日「本番のモデルとして、どうしても使いたい人がいる」と口にした(第7話)。▼第7話/バカとハサミ▼第8話/手紙▼第9話/舞台(ステージ)へ▼第10話/変化…▼第11話/モデル●主な登場人物/狩谷勝人(かりや・かつひと。美容師になるため、中学卒業と同時に沖縄から単身上京してきた15歳。美容室「シザーズ」に入り、修行を始める)、甲斐昌矢(「シザーズ」の先輩。美容学校を首席で卒業した優秀な美容師。ケンカもするが、勝人の面倒を色々と見てくれる)、熊波(「シザーズ」の店長。酒飲みでグータラだが、実は相当な実力者)●本巻の特徴/勝人のいうモデルとは、妹の霧奈だった。幼い頃から妹を大事にしてきた勝人は、自分の手で霧奈を綺麗にし、元気でがんばっていることを伝えたいと思ったのだ。勝人はその思いを手紙に書いたが、勝人が美容師になることを反対する父は、その手紙を霧奈にわたさず隠してしまった。ショー当日の朝に手紙のことを知った霧奈は、大急ぎで那覇から東京へ向かう。本番開始直前に会場に到着した霧奈を、勝人と昌矢は早速カットしはじめる。奇抜なアイデアを使い、霧奈の魅力を十二分に引き出した二人は、見事準決勝進出。52店舗の中から残った上位4組は、シザーズの他、リリス、ミラノ、そしてMAYAという面々だ。いずれ劣らぬ実力を持つ4組が、決勝進出を賭けて火花を散らす!●その他の登場人物/狩谷霧奈(勝人の妹。兄思いの優しい中学生)、小松利幸(抜群の美容テクニックを持つカリスマ美容師。熊波の友人でもある)、庵直道(いおり・なおみち。名門美容室「リリス」の美容師。昌矢とは美容学校で一緒だったが、ソリが合わない)、勇樹美穂(リリスの店員。直道の彼女。昌矢とは美容学校の同級生)、摩耶ユウ・摩耶アヤ(美容室「MAYA」の兄妹。メイクが得意)、直道のおばあちゃん(調子にのる直道を一喝。どうやら正体は、かなりの大物のようだ)