4巻
全英オープン最終予選につながる最後のチャンス「インド招待(インビテーション)」に出場中のダンドー。現在勝負は13番ホールが終わって、ダンドーが-1、モリコーネが-3、ラジャース・ダンが±0というデッドヒートを展開していた。迎えた14番ホールは、これまでにも増して難易度の高いコースだ。パー5のこのコースのグリーンは、スタート地点からほぼ垂直に切り立った60mの崖の上にあるのだ。モリコーネは、2オンは絶対に無理、3オンが精一杯と考え、確実なショットを選ぶ。だがダンドーは、以前新庄がこのコースでイーグルを決めたと聞き、わずか6~7mの幅のティーラウンドから、直接崖の上のグリーンまで真上に飛ばすことに挑戦する。