国際宇宙ステーションの制御エンジンをクラッシュさせた事件の犯人は、世界的なコンピュータテログループの中にいるらしい。そしてそのリーダーと目されているのが、直進が中学時代、学園祭で卑劣な事件を起こした小坂だった。日本の他にもブラジル、インド、フィンランド、ケニアで衛星テロに成功した10代の子供がいるという。小坂は、パソコンを使うことにプライドを持っている少年たちをうまくのせて影で操り、そのまま闇の中へ消えてしまったのだ。入院中のハル巡査を見舞った一文字は、事件の真相を報告し、自分と直進の大学時代の思い出を語り始める。