ONE OUTS ワンナウツ

甲斐谷忍

3.92

16760

発刊:1999.06.01 〜

完結・全20巻

匹七さん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
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3.0
2.0
1.0
3.92

360件の評価

4.2

20巻まで読みました

甲斐谷忍氏が『ライアーゲーム』の前に描いていた野球漫画。
一応ジャンルは"スポーツ漫画"ですが、ナインが練習したり、青春したりして、リーグ優勝を目指すようなものではないです。
題材は野球なのですが、野球漫画と言っていいのか微妙な作品で、ライアーゲームのような駆け引きやギャンブル色の強い作品になっています。

沖縄でミニキャンプ中の、弱小プロ野球チームの「埼京彩珠リカオンズ」所属の「児島弘道」は、米軍基地内で行われている特殊ルールの賭け野球『ワンナウト』に巻き込まれる。
そこで無敵を誇る天才博徒「渡久地東亜」に、一度は敗退したものの、二度目で辛くも勝利し、その報奨として東亜をリカオンズに引き入れる。
だがリカオンズはオーナー側が腐敗しており、オーナーの「彩川恒雄」はシーズン優勝より球団経営のことしか考えていなかった。
東亜は強欲な彩川に、出来高制の年俸契約『ワンナウツ契約』を提案する。

ワンナウツ契約は、東亜が1アウト取る毎に500万円支払われ、失点する度に逆に東亜から5000万円オーナーへ支払うという、東亜側に不利と思われる契約です。
東亜はピッチャーとしてマウンドに立つのですが、球速は特別早いわけでもなく、また変化球が投げられないです。
ピッチャーとして致命的な感じがしますが、打者の心理を読み、操ることができ、それによって野球の試合を得意な心理戦のギャンブルに変貌させます。
野球漫画ですがカイジやライアーゲームような雰囲気の作品で、重苦しい雰囲気の中で大金が飛び交い、敵チームと高度な反則勝負をするなど、爽やかな雰囲気の他の野球漫画に比較すると異質だと思います。
また、野球の特殊ルールや契約の裏をかいた展開や、選手の心理の裏の裏を読んだ展開が繰り広げられるため、内容は難解になるため、途中でよくわからなくなったというのが正直なところです。
基本は野球なのでライアーゲームよりは読みやすいですが、心理戦や戦術が難解な作品でした。

ただ、勝負に対する心構えなど、読んでいて納得するような名言も多いです。
終盤にはナインの各キャラクターにも個性が出てきて、敵もオールスターチームが登場するなど、野球漫画らしい展開になります。
野球漫画としても、ギャンブル漫画としても変則的な作品ですが、"ONE OUTS"というマンガとして楽しめました。

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