みどりのマキバオー

つの丸

3.67

3562

完結・全16巻

『みどりのマキバオー(1)』巻の書影
『みどりのマキバオー(2)』巻の書影
『みどりのマキバオー(3)』巻の書影
『みどりのマキバオー(4)』巻の書影
『みどりのマキバオー(5)』巻の書影
『みどりのマキバオー(6)』巻の書影
『みどりのマキバオー(7)』巻の書影
『みどりのマキバオー(8)』巻の書影
『みどりのマキバオー(9)』巻の書影
『みどりのマキバオー(10)』巻の書影
『みどりのマキバオー(11)』巻の書影
『みどりのマキバオー(12)』巻の書影
『みどりのマキバオー(13)』巻の書影
『みどりのマキバオー(14)』巻の書影
『みどりのマキバオー(15)』巻の書影
『みどりのマキバオー(16)』巻の書影
やっしゃんさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.67

75件の評価

3.9

16巻まで読みました

北海道にある借金まみれのみどり牧場の牧場主・飯富源次郎は、クラシックを夢見て、桜花賞優勝馬のミドリコに凱旋門賞のタマーキンの種をつける。
サラブレッドとして生まれた馬は、とても馬とはいえないような、カバのような体躯だった。
競走馬として活躍しそうもない容姿に加えてのんびりしたマイペースな性格、さらに近所でよく似たロバが脱走したことを知った源次郎は、借金のカタとしてミドリコも取られ、失意のまま肉として処分することを考える。
ミドリコに会いたい白毛の馬は、牧場を脱走すると、森の中でチュウ兵衛と名乗るネズミの親分に出会い、「うんこたれ蔵」と名付けられる。
ミドリコと再開したたれ蔵は、競走馬として立派になることを近い、やがて才能を開花させてゆく、というストーリーです。

序盤は特に小学生が喜びそうな下ネタ展開が多いです。
うんこたれ蔵(=ミドリマキバオー)もギャグマンガ的なデザインですが、内容はしっかりとした競馬マンガでした。
作者のつの丸氏がかなりディープな競馬ファンらしく、作中には実在する重賞レースが登場し、マキバオーのライバル馬も得意・不得意の設定があります。
絵は特徴的ですが、ライバルと競い合い、時には敗退してトレーニングを積み、得意技を得て勝利する、友情・努力・勝利が兼ね備えられた週刊少年ジャンプらしい作品です。
そのバトル展開が実在のレースと絡んで展開されるためリアリティーがあり、ビジュアル通りの下ネタギャグマンガと思って読むと熱い展開に驚くと思います。

主人公やライバルは馬で、馬やネズミといった動物たちは人間と会話できるという設定です。
故障した馬は処分されたり、引退後種牡馬となったりと、実際の馬と同じ扱いがされるのですが、疑問を持つような描写は無く、そのあたりは深く書かれない感じです。
競走馬たちは力の限り走り続け、騎手とともにレースで勝ち抜く内容となっています。
中盤まで、最大のライバル「カスケード」を始めとするライバルたちとのマキバオーの戦いがあり、競馬場の熱気の描写も相まって、かなり熱いです。
思わず馬券握りしめて中山でお馬さんを応援したくなります。
競走馬が主人公で、(なぜかハゲで全裸の)モブ競馬ファンの見解も度々挟まるので、週刊連載の少年マンガ雑誌で取り上げるテーマとしては結構攻めてると思いました。

中盤までは良作で、アニメ化した時はエンディングテーマの「とってもウマナミ」で小学生男子の心を鷲掴んでいました。
ただ、中盤以降、作中で行われる架空の競馬レース・ドバイワールドカップが始まって以降は微妙に感じました。
世界各国の代表する競走馬が集まって国ごとにチーム戦をするのですが、林の中のコースや、底なし沼のような砂地のコースなど、馬や騎手にとっても危険な障害物レースのようなレースが行われ、それまで読んでたマキバオーに感じてた面白さとは少し違うと思いました。

ラストは日本に戻ってきて、きれいに終わるのですが、続編「たいようのマキバオー」が出ています。
マキバオー中盤までのような、国内の実在のレース展開があれば良いなと思いながら、続編も引き続き読む予定です。

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