婚約破棄を狙って記憶喪失のフリをしたら、素っ気ない態度だった婚約者が「記憶を失う前の君は、俺にベタ惚れだった」という、とんでもない嘘をつき始めた

タイトルがほぼネタバレしちゃってますが、本当は大好きなのに上手く態度に出せなかった無愛想系の男主人公フィリップが、婚約者ヴィオラの記憶喪失(嘘)をきっかけに甘々貴公子に豹変し、主人公を溺愛するお話。

溺愛ストーリーは総じて好きなのと、貴族ファンタジーにハマっているのもあり、すごく楽しめた…！絵もとても綺麗でした(最近綺麗な絵しか読めなくなってきた)。溺愛してくれるのが最初からわかってるので安心して読めるし、フィリップの不器用な真っ直ぐさにキュンとする。続きも読みたいです！

主人公は "フィリップは嘘をついている" と思い込んでいるので、本来なら現実感のなさにむしろ現実に引き戻されてしまうような、歯の浮きそうなセリフも自然に組み込めていたので、すごく素敵な設定だなと思いました。そしてそれにちゃんとときめく。2人の距離が近づく過程をちゃんと見たいので続きを切望します?

子爵家令嬢のヴィオラの婚約者は、公爵家嫡男にして、その美貌から社交界でも絶大な人気を誇るフィリップ・ローレンソン。自分とは何もかもが釣り合わない上、寡黙な彼とのティータイムも気まずいばかり…。ある日、ヴィオラは事故に遭ったのをきっかけに婚約破棄を狙って記憶喪失のフリをすることに。しかし、記憶喪失を装うヴィオラに対して、突然フィリップが「君と俺は愛し合っていた」「二人きりの時には、フィルと呼んでくれていた」と訳のわからない嘘をついてきて…!?婚約破棄から始まる、愛が重い不器用貴公子と鈍感令嬢のすれ違いラブコメディ。

ヴィオラのことが好きすぎて素直になれないフィリップ可愛すぎる…！お互い記憶喪失になったことを利用して、結局かみ合わず、すれ違いまくってるのもまたじれったくて推せるポイントです。

ヴィオラが事故に遭うまでは不愛想だったのに、彼女が記憶喪失のフリをしているときの、今まで言えてなかった言葉を一生懸命吐き出しながら彼なりの愛情を注ごうとしているフィリップも尊い。ヴィオラの一挙手一投足に不安になりながら、愛情を伝えていて本当に応援したくなります。

ヴィオラは「なんで…？」っていう感じだとは思いますが、幸せになってほしいカップルすぎる！！！