ひかえめに言っても、これは愛

藤もも

3.62

-85

発刊:2021.12.13 〜

既刊3巻

『ひかえめに言っても、これは愛(1)』巻の書影
『ひかえめに言っても、これは愛(2)』巻の書影
『ひかえめに言っても、これは愛(3)』巻の書影
りっちゃんさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
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1.0
3.62

43件の評価

5.0

2巻まで読みました

天川理沙は「人生は自力」がモットーの高校生。ある日、傷だらけのヤンキー・大平禅をたまたま助けたら、彼に懐かれてしまい、さらには恩返しがしたいと言われてしまい…?不良男子×優等生女子のド直球愛!

まさに『鶴の恩返し』がテーマになっていて、古典との掛け合わせでより読者がストーリーに入り込みやすいように作られているのが良かった。さらに読者が入りやすいテーマと不良男子×真面目女子の交わることのなかったふたりが関わっていくストーリーも面白い。

「辛い時、落ち込んだ時、自分がダメな人間だと責めそうになった時、そんな自分を全肯定して受け入れてくれる唯一無二の理解者が隣にいてくれたらどんなに心強く生きていけるだろう」作者さんがその思いで書き始めた漫画だとおっしゃっております。そのテーマをしっかり体現するように、禅から理沙へ「何があっても絶対助け合う味方が、この世界にいてくれるってすごくね?」などの強くてまっすぐな言葉がぽんぽん飛んできます。ひかえめに言っても、これは最高です。

そして禅は昨今の王道ヒーローらしくない、低身長ヒーローですが、理沙と背丈が変わらないからこそ、ふたりの距離感が近く、よりドキドキラブ感が増しているなと!

2巻の理沙が風邪をひいて寝込んでしまったお話はセリフがまったく出てこないけど、ふたりの空気感が甘々すぎて胸がギュッとなります。キスだけだけどこんなにエロい雰囲気になるとは、作者さんの腕が素晴らしいからだなあと実感。

クスっと笑えるコメディ要素もあるので、飽きずに読める今イチオシの作品です!

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