トリリオンゲーム

稲垣理一郎池上遼一

3.91

8390

発刊:2021.03.30 〜

既刊9巻

『トリリオンゲーム(1)』巻の書影
『トリリオンゲーム(2)』巻の書影
『トリリオンゲーム(3)』巻の書影
『トリリオンゲーム(4)』巻の書影
『トリリオンゲーム(5)』巻の書影
『トリリオンゲーム(6)』巻の書影
『トリリオンゲーム(7)』巻の書影
『トリリオンゲーム(8)』巻の書影
『トリリオンゲーム(9)』巻の書影
Misawareさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.91

447件の評価

4.6

2巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

「でもね、その程度の『ちょっと素敵な人材』なら、別にいるの、他にも。高級商品なんて笑わせる」
「私は会ったのは、そんな貴方たちが、タッグを組んでるからーー」

世に出ない不器用な天才クリエイターを軸にして、その才能が世に出る痛快ストーリーは他でみることもある。
王様のヴァイキングとか響とか。

この物語がすごいのは、クリエイターであるガクが天才というわけではないところだ。
ハルはある意味天才だが、特別な実績があったり、具体的なアウトプットが出せるわけではない。
2人とも、人より優れているものの、圧倒的な価値を生み出す才能があるわけではないのだ。

だけど、ハルとガクの掛け算をしたとき、ジャイアントキリングを起こす。

これは、才能ではなく、人間の覚悟と胆力と努力を武器に資本主義ゲームを勝ち進む物語だ。

ーーーー

他の作品にはよく、「天才」がバカにされるシーンがある。
読者がそのキャラクターの成功を信じるに足る才能があると十分に見せつけられた上で出てくるシーンだ。
ある種の予定調和。

一方、この作品のキャラはまだ、天才なのか圧倒的な馬鹿なのかはわからない。
一人ひとりはその程度なのだ。
だが、少なくとも、中途半端に利口な人間や覚悟のないやつはいない。
何かやってくれそうなエネルギーを持っている
そして、ギリギリの工夫とチャレンジを常に実行し続けている。
投資約束をダシにチーム名で宣伝したり、アルミの電波障害+パスワード引っこ抜きをしたり、とかね。
だからこそ、面白い。

そして凜々はかっこいいしかわいい。

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