DEATH NOTE短編集

小畑健大場つぐみ

3.83

3364

発刊:2021.02.04 〜

完結・全1巻

『DEATH NOTE短編集(1)』巻の書影
なかりょーさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.83

63件の評価

4.5

1巻まで読みました

週刊少年ジャンプに連載していた『DEATH NOTE』完結後に度々掲載された特別編を収録した短編集。
3006年の本編連載終了から15年近い時を隔てた2021年に出版されました。
当時リアルタイムで読んでましたが、懐かしいというよりも、年月が経った今、当然のように発売されたことに驚きを感じました。
それほどインパクトがあって、一般認知度が高い作品だったということでしょうね。

内容は『DEATH NOTE』完結後の世界で、再度発生したDEATH NOTEを使った犯罪とその顛末を描いた短編が3本と、DEATH NOTEのファンブックに掲載されていた、Lを主役にした挿話が2本、後、雑誌に掲載されていた4コマ漫画が収録されています。
短編は単体でも楽しめますが、それ以外は本編を読んでいないと意味がわからないと思うため、本編を先に読んでおく必要があります。
ニアやリューク、松田などのおなじみのキャラクターのその後の姿が描かれるので、DEATH NOTEのファンの方はより嬉しい内容になっていると思います。

各作品の感想は下記のとおりです。

・Cキラ編
最終回から3年後の世界が舞台です。
重病人や生きる意味を失くし死を希望する老人を中心とした、謎の心臓麻痺が頻発し、日本の少子化問題や年金問題が解消される。
世間は、これが新たなキラによる事件と騒ぎ出すが、一方で、Lとなったニアは冷ややかな反応を示すというもの。
ニアによりChirpであると言われ、かつてのキラに比較すると凡人なCキラさえ崇拝してしまうメディアや大衆、それに松田の反応が面白かったです。
短編で元作品に比較すると規模の小さな話ですが、オチが付いていて良作でした。
死神界に帰ったリュークの姿が見えるのも、ファンサービスがあってよかったです。

・Aキラ編
2020年に掲載された読み切り作品。
Cキラに比べると頭が切れて、国家間をまたいだすごい展開だと思います。
AキラのAはAuctionのAで、本作のAキラは手に入れたデスノートをオークションで売りさばくことを計画します。
本当にうまいやり方で展開していて、本作中Lもキラに敗北します。
ラストは、ちょっとずるい終わり方と思いました。
これであればキラ完全勝利で終わってもよいのでは?と思ったのですが。

・DEATH NOTEにラクガキ4コマ
"DEATH NOTE"を元にしたギャグ4コマです。
本編が基本的にシリアス展開なので、デスノコラのような雑な面白さが逆にシュールで良いです。
箸休め的な内容ですね。

・L - One Day / L - The Wammy's House
DEATH NOTEの実写映画の写真集兼設定資料集の『L FILE No.15』に収録されていた短編マンガ。
ページ数は少なく、"DEATH NOTE"のというよりは、Lというキャラクターを深堀りしていて、Lのファン向けと思いました。

・鏡太郎編
DEATH NOTE連載前の読み切り、DEATH NOTE 13巻にも収録されています。
本編とはまた別の世界の話っぽいですね。
リュークは登場しますが、それ以外の本編登場キャラは出てこず、DEATH NOTEの設定も若干異なります。
主人公の鏡太郎は、一般的な13歳の男の子で、拾ったノートに日課の日記を書くと、そこに書かれた同級生が死んでしまいます。
知らずに殺人をしてしまうなんてトラウマものですが、ご安心を、本作では死を取り消す消しゴム「DEATH ERASER」を使えば、ひょっこり生き返ります。
正直、命が軽すぎて笑いました。
ラストは珍しく主人公に裁きがない感じで終わります。
読みやすいですが、オチが弱い感じがしたのが残念でした。
ただ、どの作品も絵が美麗で読みやすく、数年来のDEATH NOTE新刊をとても楽しく読めました。
良短編集だと思います。おすすめです。

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