この漫画のレビュー

5.0
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1.0
3.63

43件の評価

4.5

5巻まで読みました

和裁士のヒロイン・吉家紬はタワーマンション2階で1人暮らし。在宅で和裁の仕事をする彼女に、初体験の相手・真霜が仕事を回してくれている。ある日、マンション管理組合の役員に選ばれ、紬は平良という男に出会い…!?

「悪魔とラブソング」「菜の花の彼」から感じていたけど、感情の言語化が本当にうまい作家さんだよなぁと実感。前作はどちらも学園ものだったから、学園ものにしては登場人物が大人びすぎていた部分もあったため、今作でオトナたちの恋愛模様にシフトチェンジしたのはめちゃくちゃ桃森先生に合っていると思う!社会や様々な恋愛を経験してきた大人の彼女たちが、何を思っているのかを丁寧に言語化しており、その考え方が登場人物の年相応だから、キャラクターたちへの感情移入や共感が度々起こる。

昨今の女性向け漫画で曖昧になりがちな"好きになった理由"もそれぞれに明確な理由があり、キャラたちが惚れた部分をしっかり魅力的に描いているため、キャラクターの厚みも増している。

そして、読者のフェチ的な要素もしっかり入れているのが今作の素晴らしいところ!"ヘタレな男の姿に萌える"というヒロインの特殊な性癖に一貫性を持たせて、要所要所で男性キャラがしゅんとなっているシーンを入れ込み、読者に上手にときめきを供給している構図となっている。武器がたくさんある作家さんだ…。
特にわたしが好きなシーンは真霜が平良にボコボコにされて、帰路で「どうせ俺は童貞だよ」と泣きながら走って帰るところです。「ああ、これが紬がいっていた"ヘタレ萌え"か…」と心臓持ってかれます。

3人の恋愛模様はもちろん、マンション管理組合の役員というありそうでなかった設定も面白い。今読んでほしい作品ナンバーワンかもしれません!

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