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魚豊
3.89
33806
新刊通知
発刊:2020.12.11 〜
完結・全8巻
1280件の評価
ささ
3.8
文字は奇跡。人も世代も歴史も超えて、異端とされる真理の探究が続いていくさまは、なんとも言えないスリルと迫力がある。子どもが自決したのが衝撃だった。主人公だと思ったのに。真理とは何か、ではなく、どうしようもなく真理を求めてしまう生き様、人間の性が、今の時代の僕にも褪せない魅力と共感をくれる。
るっけ
4.0
主人公たちの人生を賭けた熱意、ひいてはこの作品から放たれる熱量に圧倒された!
たこ
3.5
1巻がすばらしい1巻だけだと4.3くらい
ゆず
4.5
このレビューにはネタバレを含みます。
面白い。天体のことは理解できない部分があるし言葉の言い回しが複雑で、ああ言えばこう言う感じがある。哲学味があって好み。特に「文字は奇磧ですよ」というシーンが一番好き主人公が変わるのに自然に読めるところもすごいんじゃないかと思う。本当に歴史にあったことで決して誇張ではないはずだから余計惹き込まれる言論の自由があるというのは本当に素晴らしく 先人の努力により勝ち取ってきたんだと思わされる3巻が好きバデー二の地動説復元トリックとノヴァクvsヨレンタの構図はすごいと思った。ストーリーの流れ1巻12歳の少年が地動説研究者と出会い心動かされる、地動説研究がバレて異端とされ捕まる。自分に嘘をつけず自死を選ぶ。(研究書類は後世に繋ぐ)2巻主人公交代。この世は汚れている(神様がそう作った)、希望は天国にしかない、という思想で天国行くことだけを祈っていて生きていたが、異端者の言葉で人生を変える。「人類は正面から向き合うべきだ。麗しの天国なぞないのかもしれないということに」「この地球は天国なんかよりも美しいということに」「歴史が君を必要としたからだ。頼む」「託してる」少年から引き継がれた書類をみつけバデー二(異端思想の修道士)へ会いに行く。※好きなシーン天国よりこの世を重視した人達なんて地獄以下だ、言うことを聞いちゃだめだだけど俺の人生でたった2人、彼らだけが死ぬその瞬間満足そうな顔をしてた3巻・ヨレンタに出会う。女性だから研究会に参加できないなど迫害を受けている・ピャスト伯と会う。「確かにピャスト伯は誰よりも天動説を重んじてる。でもきっとそれよりも真理を重んじてる。」・金星が満ちていた 最後に真理にたどりつく・文字は奇蹟ですよ。本当に文字はすごいんです。アレが使えると、時間と場所を超越できる。 2000年前の情報に涙が流れることも、1000年前の噂話で笑うこともある。私達の人生はどうしようもなくこの時代に閉じ込められてる。だけど、文字を読む時だけは、かつていた偉人達が私に向かって口を開いてくれる。その一瞬このセカイから抜け出せる。文字になった思考はこの世に残って、ずっと未来の誰かを動かすことだってある。 そんなの まるで、奇蹟じゃないですか。4巻・バデー二が地動説を完成させる・異端審問官であるノヴァクがヨレンタの父親と発覚・研究がばれて捕まる5巻・異端はなぜ存在する?→迂闊にも憧れて求めてしまったからだとおもいます。自由を。・オクジー、バデー二、処刑。・ノヴァクを失墜させたい司教の策略で、ヨレンタが処刑されそうになる(若い審問官が逃がす)ノヴァクにはヨレンタが火炙りにされたことにする・バデー二の仕掛けが発動し地動説の文章が復元する →この仕掛けは見事!!6巻・また登場人物が変わり、異端解放戦線、と一人の女の子(ドゥラカ)が出てくる。・組織長がヨレンタと判明7巻・活版印刷を用いて地動説の本をばらまこうと動く・ヨレンタ「こういうものを出版できるようにするのが私の夢だから」→組織が崩壊したように見せかけるために自爆「たとえ僅かでも自爆することであの本が生きる可能性が増えるなら、そちらを選ぶ」ヨレンタの仇をとろうとするノヴァクがヨレンタを殺してしまう図はすごかった・・悲しい・・・組織内の裏切りで騎士団とたたかう・ドゥラカを逃がす
たか
最近読んだ中ではかなり面白い。
ほし
4.7
今の激推しマンガ。良い良い。
むにえる
5.0
「血」湧き「知」踊る驚天動「地」の面白さ。真理の探究にいの「ち」を捧げたイカロスたちの魂の軌跡。それこそが本書「チ。」であり、貴方の価「値」観を揺るがす奇跡そのものです。まるで生命を繋ぐように託され続けてきた『地』は今まさに魚豊先生を通じて私たちに託されました。
スイ
この漫画は凄い!全ての年代の人に読んで欲しい!!地動説を題材にして、ここまで浪漫溢れるドキドキワクワクしたお話になるとは思わず、本当に良い意味で裏切られた。常識だと植え付けられたものを、覆す瞬間が楽しみです!!
Amon
4.1
最初は地動説を題材にしてる漫画は珍しいなと言う感じで読んでいましたが、今は面白くてたまりません!めちゃくちゃ熱い漫画です!
ギヨタン
4.8
地動説と天動説の宗教論争を元に、フィクションを交えて再構成された壮大な歴史もの。科学や哲学等の知識、またそれらに関連する人物は実在のものが使われていますが、地動説を異端として弾圧する「C教」はモデルとなった宗教よりずっと過激で抑圧的な思想となっています。天動説と魔女裁判が合わさったようなイメージですね。真理を追い求める一部の者たちが、犠牲を出しながらも研究結果を次世代へ託していく非常に知的好奇心が刺激される秀逸な作品です。ロマン溢れる科学描写も素晴らしいのですが、この作品の凄いところはそれに神や死といった宗教的な概念も絡めている点にあります。人が住まう地上は混沌としているが、その試練を乗り越えたとき、人は美しい天国へ行ける。――でも地が天と一緒に動くなら、世界がもっと単純な理屈で出来ているならば――地上もまた美しく、神に愛されて作られたものだと証明できる。神に愛されているならば、世界に希望が持てる。地動説という科学が、魂の救済にも繋がっているんですよね。また既成概念を打破する、何も疑問を挟む余地がなかった「普通であり、当たり前のこと」を疑うという姿勢は、現実においても大いに参考になるものだと思います。多少難しい内容もありますが、細かいところは読み飛ばしても充分理解できますし、漫画関連の賞レースに多数ノミネートされるなど、各所で注目を集めている作品なので一度読んでみたらいかがでしょうか。オススメです。
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