マンガ好きが選ぶ読書記録サービス
江島絵理
3.80
2516
発刊:2020.06.23 〜
既刊6巻
お嬢さま学校に入学した綾は袋ラーメンを愛する庶民。そんな彼女は校内一のお嬢さま「白百合さま」に憧れる。ある日彼女は、「白百合さま」が対戦格闘ゲームに熱く興じているところを目撃する。学内で格ゲーをしていることを口止めされた綾だったが、格ゲー特有のタコで経験者だとバレてしまう。「白百合さま」は綾との対戦を望むのであった。お嬢さまたちの熱き格ゲーの幕開け!
36件の評価
鈴木
5.0
勝ちたすぎて泣きながら格ゲーする少女たち。前から好きな作家さんだったのだが、これは文句なくマスターピースになるのでは?この人の美点って、エモーショナルさを取り扱うことへの迷いのなさ、だと思っていて、マンガに極太の矢印でも書き込まれているかのような迷いのない感情の導線設計はここに極まっている。格ゲーならではの大仰なターム…「一生○○してくる(実際には数分であることが多い)」「小学生なんだ こいつは」…も感情のピークを飾る言葉として絶妙に機能してくる。主人公が自分が格ゲーをする理由というのをいろいろ自分なりに考えて語ったりするのだが、それに対するライバルの子の言葉には震えた。"…キラッッキラがどうとか!!! 命が燃えるのがどうとかっ……!!!キモいし意味わかんない自分語りを聞いてあげたんだから対戦してくださいよ!!!対戦しろ!!!"この一言でスポコンものとかきらら日常系もののクリシェを遥か後方に追いやってしまった。でもこれは装飾を引っぺがした本当の言葉だよなって思う。理由なんて後付けだ。"小学生なんだこいつはだから思いどおりにいかないと泣くし──明日のことは考えてない"今" 勝つことがすべて……ああ そうだったな あの頃は明日のためじゃなくて なにかのためじゃなくて理由(わけ)もないのに全力だった"この「全力だった」に「勝ちたかった」とルビが振られているのだが、なんかもうそれが全てでいいんじゃないかって思える。ちょっと客観的な視点から格ゲーマーの面白おかしさを描く、みたいなことだったら面白いとは感じなかったかもしれないけど、その内にある情熱、"勝ちたさ"がきわめて高い熱量で刻み付けられているから、心を揺さぶられるんだろうな。六巻にて描かれる一戦は、格ゲーマンガを新たな領域に引き上げたものとして末永く語られることになるはずだ。
相田コメゾウ
4.9
吐血っぷりと表情描写が好きです。やってる事は小学生男子なのですがそれを全力でお嬢様がなさっているギャップにキュンです。
かさい
4.1
良作。お嬢様学校に入学した主人公がみんなの憧れの存在とこっそり格ゲーで対戦するって話なんだけど、そのときの心理状態が操作に影響する描写とか結構真に迫ってる気がした。
うちかわ りょう
【6月22日付】本日発売の単行本リスト
ドラマ「対ありでした。」ティザー予告公開、追加キャストに山田愛奈・田中芽衣ら(コメントあり / 動画あり)
ドラマ「対ありでした。」深月綾役は茅島みずき、Leminoにて5月19日配信スタート
漫画を探す
話題のニュース