安野モヨコの30年を詰め込んだ決定版 『さくらん』では、才ある者の孤独と他者からの嫉妬を、『働きマン』ではかくべきモノと求められるモノの狭間での葛藤を、『鼻下長紳士回顧録』では「創作とは何か」への問いを、巧みな表現力で訴えた。安野モヨコが描く漫画は、どこまでも心をえぐる。異常なほどの連載を抱え、走りに走った安野の筆が突然止まったのは10年前のこと。一体、何があったのか。華々しい作品の裏にあった苦悩と葛藤、世間からの批判によるダメージ等、心が壊れるほどに、描いて描いて描きまくった果てのことだった。その安野が昨年、復活を遂げ、この4月にデビュー30周年の展覧会も開かれる。展覧会の図録を兼ねた本書では、作品に加えて安野自身にも深くフォーカスし、作品の根源にある作家の人間性を、代表作の原画や設定資料、イラストレーションとともに紹介する。歴代編集者やアシスタントの証言、夫でありアニメーターの庵野秀明の言葉、そして安野本人によるロングインタビューも収録し、安野モヨコの作品と人に迫る。単行本未収録作品、幻の漫画、さらに、「FEEL YOUNG」に異例の2号連続掲載となった、貴重な読み切り版『後ハッピーマニア』も特別収録! 【編集担当からのおすすめ情報】 人の心を動かす作品を生むには、身を削ります。どこまでも漫画家である安野モヨコのすべてが、この本でわかります。『さくらん』『働きマン』のほか、『脂肪という名の服を着て』『ハッピー・マニア』、カラー版『シュガシュガルーン』などの美しい原画もぜひ、お楽しみください。画業30周年、「覚悟を決めた」一冊です。
「シン・エヴァ」1周年記念特番で庵野監督がファンの疑問に大量回答 「初号機に乗れと言われたら?」→庵野「乗りません」(1/9 ページ)
安野モヨコ30周年記念の企画展に500点以上の原画並ぶ、私物の着物も展示(イベントレポート)
安野モヨコのデビュー30周年展が7月に開催延期「読者の皆さまのほうが大切」