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イナベカズ蔵石ユウ田中空
3.56
2722
新刊通知
発刊:2019.09.11 〜
完結・全4巻
63件の評価
ななごん
5.0
ガチで、トップレベルに好きこれ
?
3.9
キモい奴に優しくするとロクなことがない
xzpz2k6fsg
4.5
記録
72
3.5
終わり方微妙、、?
うにたべたい
4.3
主人公は、高校中退でコンビニバイトの「那須忠太」。彼の父は女性と一緒に出ていってしまい、後にはアル中の母と借金が残されていた。彼は、売れないアイドルグループ『レッフェ』のメンバー「神埼みさき」を推していて、彼女が生きるすべてだったですが、ある日、バイト先の店長に昔みさきから貰った大事なハンカチを捨てられてしまう。店長に暴行を加え、自宅に逃げ帰ったが、ちょうど母は酒を飲んでおり、彼の財布に手を出していたところに出くわしてしまう。精神が崩壊しそうな状況から逃避するべく、ライブ映像を再生するデバイスのコードの電線をむき出しにして、両耳から脳幹に突き立てたところ、彼の肉体は崩壊し意識だけが電子の海に流されてしまう。そして彼は、ありとあらゆる電子機器に侵入してコントロールする"電人"になってしまう。取り急ぎ、バイト先の店長や、みさきのSNSを荒らしていたサラリーマンに復讐するのですが、それがかなりグロいです。忠太は鬱屈されていた生活を送ってはいたものの、アイドルをこよなく愛する一般人だったはずなのですが、どこにこんな凶暴性を隠し持っていたのか、見るだけでとても痛い、惨い殺し方を行います。また、その矛先はなんの関係もない一般の人々にも向けられていて、みさきを大成させるという大義名分の元に恐怖を植え付けた上で殺しまくります。胸が痛くなる展開が繰り返されるので、なんの罪もない人々が容赦なく殺されていく展開が苦手な方は注意が必要と思います、作者は漫画:イナベカズ、原作:蔵石ユウ氏です。以前、"食糧人類"を描いていたコンビですね。"食糧人類"同様、グロくて荒唐無稽な展開にも関わらず、きちんとストーリーを収束できています。ただ、電人の対抗役として、「スドー」という謎の天才私立探偵が立つのですが、スドーに、例えばデスノートのLのような知能の高さのようなものを感じませんでした。スドーに備わっているのは超人的な勘の良と行動力で、世界中の電子機器を手中に収めている電子の存在という捕縛不可な相手をどうにか捕まえるために設定した、ご都合主義のためのキャラクターという感じがしました。電人の設定自体が反則級なので、こういう反則キャラを置かないと対抗できなかったのだろうなと思います。巻数は全4巻と短く、スピード感があるというよりも、ものすごい勢いで人が死にます。ラストは壮絶の一言です。サイコ・ホラー映画でも見ているように感じました。グロ耐性が前提ですが、問題なければおすすめです。
ヒノデ
4.4
電人Nという作品を読んだ。食糧人類、アポカリプスの砦を生み出した2人の鬼才(イナベカズ、蔵石ユウ)が贈る他に類を見ない衝撃のサイコスリラーコミック。コンビニでアルバイトをして暮らす那須忠太は学生時代の同級生(神崎)のアイドル活動を応援していた。ある日、那須は不慮の事故で命を落とす。しかし気付けば那須は電子機器をはじめ、電気が通っている全てのものを意のままに操れる実体のない怪物へと変貌していた。そして、彼は神崎をトップアイドルにするためだけに多くの人間の命を奪い始める。人為的なものを感じた警察は、二人の謎の天才「スドー」に捜査協力を依頼する。天才と怪物の攻防が今始まる、、。主人公であり、悪であるキャラクターの実体が無い時点で発想が新しい。しかも、それを追う人物が出てくる。一体どう追い詰めるのだろうか。今後の展開が全く予想できずにワクワクする。食糧人類もそうだったけれど、気色悪さがあるのにどうしようもなく続きが気になる作品を描くのが本当に上手な御二方だ。
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