ヒノデ
4.4
電人Nという作品を読んだ。食糧人類、アポカリプスの砦を生み出した2人の鬼才(イナベカズ、蔵石ユウ)が贈る他に類を見ない衝撃のサイコスリラーコミック。コンビニでアルバイトをして暮らす那須忠太は学生時代の同級生(神崎)のアイドル活動を応援していた。ある日、那須は不慮の事故で命を落とす。しかし気付けば那須は電子機器をはじめ、電気が通っている全てのものを意のままに操れる実体のない怪物へと変貌していた。そして、彼は神崎をトップアイドルにするためだけに多くの人間の命を奪い始める。人為的なものを感じた警察は、二人の謎の天才「スドー」に捜査協力を依頼する。天才と怪物の攻防が今始まる、、。主人公であり、悪であるキャラクターの実体が無い時点で発想が新しい。しかも、それを追う人物が出てくる。一体どう追い詰めるのだろうか。今後の展開が全く予想できずにワクワクする。食糧人類もそうだったけれど、気色悪さがあるのにどうしようもなく続きが気になる作品を描くのが本当に上手な御二方だ。
電人N
レビュー(64)件
完結・全4巻