ドラゴン桜2

三田紀房

3.30

2393

発刊:2018.03.23 〜

既刊16巻

『ドラゴン桜2(1)』巻の書影
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この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.30

49件の評価

4.3

16巻まで読みました

前作、"ドラゴン桜"の約10年越しの次回作。
"ドラゴン桜"では壊滅的な成績の落ちこぼれ生徒を小学生以下レベルから東大合格まで引き上げるストーリーでした。
本作もまた東大合格を目指すストーリーですが、対象の生徒はある程度の基礎学力がある状態がスタートです。
タイプの異なる二人の生徒をメインに、東大合格のノウハウが描かれた内容となっています。

前作で水野と矢島は卒業し、その後、進学率の良い進学校へと成長したはずの龍山高校。
だが、龍野久美子が理事長代理に就任し、実権を握って以来、龍山高校の東大進学率は下がり続け、ついに0人となってしまった。
凋落してしまった龍山高校を立て直すため、かつて落ちこぼれ生徒を東大進学させ、学校立て直しを成功させた桜木健二が戻ってくる。

学校理事に就いた桜木は早速、進学クラスとは別に「東大専科」を設置します。
必ず東大合格させると豪語する桜木の呼びかけに「早瀬菜緒」、「天野晃一郎」の二人の生徒のみが名乗りを上げます。
以降、この二人の生徒を中心としてストーリーが展開されます。
東大合格へのハウツーが描かれているのは前作同様なのですが、手法は時代が変わったためやり方も変えています。
スマホアプリやSNSを活用した勉強法が取り入れられていて、現代に即した実用的なアイデアが盛り込まれています。
特にスタディサプリというアプリの活用法が詳細でした。
おそらく、受験の近道となるアプリではあると思うのですが、若干ステマ臭がしたのは否めないですね。
また、"ドラゴン桜"では各教科ごとに個性的な教師が登場して、各教科のポイントを指導していましたが、本作では基本的に国語、数学、英語がメインです。
理科、社会は触れられず、生活習慣や考え方に関する内容が多かったように思います。
それはそれで重要で、教科書で得られる部分ではないので、受験を考える場合、読んで損はないと思います。

ちなみに本作は三田紀房氏はネームのみを描いて、作画は完全受注としているそうです。
そのためか、元々クセの強い絵柄ですがマイルドになっていて、作画に崩壊は無く安定していたと思います。
ただ美人設定であるっぽい女生徒は描かれるのですが絵柄にクセがあってエロ要素は皆無、恋愛要素も皆無、多少のギャグはありますが、基本的にまじめな内容です。
そういったものを求めない方におすすめはしないですが、マンガとして普通におもしろいので、興味の有無に関わらず読んでみていいと思います。

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