テセウスの船

東元俊哉

3.78

12934

発刊:2017.09.22 〜

完結・全10巻

『テセウスの船(1)』巻の書影
『テセウスの船(2)』巻の書影
『テセウスの船(3)』巻の書影
『テセウスの船(4)』巻の書影
『テセウスの船(5)』巻の書影
『テセウスの船(6)』巻の書影
『テセウスの船(7)』巻の書影
『テセウスの船(8)』巻の書影
『テセウスの船(9)』巻の書影
『テセウスの船(10)』巻の書影
うにたべたいさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.78

176件の評価

4.5

10巻まで読みました

竹内涼真主演でドラマ化された作品。
平成元年、北海道のある村で起きた無差別毒殺事件の犯人として、村の駐在所勤務の警察官「佐野文吾」が逮捕された。
主人公は彼の息子「田村心」。
殺人者の息子ということで家族諸共迫害を受け、世間に背を向けながら生きてきたが、結婚し、子供ができ、ようやく自分の人生を歩み出そうとしていた。
そんな中、妻が出産時に他界する。
佐野文吾の冤罪を信じる妻のノートを見た心は、留置所にいる父に会うべく、生まれた村を訪れるにだが、突如、深い霧に包まれる。
心が目覚めた場所は、事件発生直前の31年前だった。

父は殺人者なのか、犯人は誰だったのか、事件を防ぎ、運命を変えることはできるのか、そして、運命を変えることで未来の家族は幸せになることができるのか、という悩みを抱きながら、奔走するミステリー・サスペンス作品。
展開はスピーディーで、全10巻ですがあっという間に全話読み切ります。
絵もストーリーも安定していて読みやすく、ミステリーものですが説明が冗長でなくて疲れませんでした。
犯人は終盤まで明かされず、未来から来て身分を証明することができない身でありながら、事件を未然に防ぐため精一杯走り回り、それでも起きてしまうというもどかしさ、目に見えない相手と戦う歯がゆさが伝わってくる内容だったと思います。
10巻通して1つの事件の解決のみを題材にしており、キレイに完結しています 。
また、タイトルの意味についても最後で説明がついています。
修復を繰り返した結果、当初の部品が無くなった船は、最初の船と同じ船と言えるのか。

ちなみに大まかな展開、舞台設定は同一ですが、原作マンガとドラマでは結構内容が違います。
ドラマでは犯人が二転三転していましたが、ドラマとマンガでは真犯人も異なり、事態が急転したりはしますが犯人自体に二転三転は無かったです。
マンガのラストは、結構ファンタジーですね。主人公がタイムスリップした時点でファンタジーですが。
私的にはドラマの方が好みですが、マンガはテーマがしっかりしていて、そういう意味でマンガのラストもありだと思いました。
犯人は、もう1人の主人公であり、もう一艘の"テセウスの船"なのかなと。
展開が異なるため、ドラマを視聴済みの人にもおすすめ。マンガ読了済みの方にはドラマ版もおすすめします。

3.0

10巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

28年前、警察官だった父が大量殺人犯として逮捕、死刑囚として収監されてしまう。主人公は、収監後に生まれたために父の顔を見たことがなかった。
刑に服してなお冤罪を主張し続けているという父に感じるものがあり、当時の殺人現場へ調査に向かうが、気がつくと28年前にタイムスリップ。そして、かつて事件が起こった寒村で父と対面を果たした主人公はーーー

という展開のSFサスペンス。4巻、5巻あたりまで凄く面白かったです。
三部けい先生の『僕たちがいない街』を想起するような展開です。
ただ、後半に進むほど気持ち悪さというか、物語を読んでいるんじゃなくて読まされている感覚が強かったです。両者を比較するのはナンセンスですが、読み終わった後のカタルシスが違いました。終盤に向かうにつれてその部分の開きの差が。

タイムスリップ系の作品では、粗なんて探せば出てくるでしょう。そこは考えていません。ただ単純に、タイトルにもなっている「テセウスの船」、これを最終的にどういう意図でもって付けたのか。意味はわかります。だけど意図がわかりません。
1巻で主人公夫婦と子供の様子が描かれますが、子供はどこへ行ったんでしょう。
主人公親子だけに焦点を絞るなら、既婚子持ち設定は必要でしたか?
若い頃の父との出会いや事件との関わりを通して、最終的にエンディングを迎えますが、結末に不満があるわけではありません。むしろそこ以外に落とし所がなかったでしょう。
でも、そこへ至るまでの登場人物たちの動きが気持ち悪かったです。改めて読みましたが、作者が見え隠れしすぎだったことに気づきました。
でも、途中まではSFサスペンスとしては上質で面白かったです。

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