甘えたい日はそばにいて。

川井マコト

4.00

3794

発刊:2017.12.27 〜

完結・全3巻

『甘えたい日はそばにいて。(1)』巻の書影
『甘えたい日はそばにいて。(2)』巻の書影
『甘えたい日はそばにいて。(3)』巻の書影
Qsk:)さん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
4.00

28件の評価

5.0

3巻まで読みました

それは、人とアンドロイドが織り成す、甘く、切なく、時に痛い恋の物語


「甘えたい日はそばにいて」はまんがタイムきららで連載されていた川井マコト先生の作品で、すでに完結済みです。単行本は全3巻発売されています。

物語の舞台は、人とそっくりなアンドロイドが普及し、人とアンドロイドが一緒に生活することが当たり前になった現代日本。人に寄り添い、助けるためのアンドロイドですが、アンドロイドが人に恋することは禁止されており、恋をしたアンドロイドは記憶を消されるか廃棄処分されてしまいます。

主人公は親を亡くし天涯孤独の高校生小説家、山吹楓と彼の生活を世話しているアンドロイドのひなげしさん。一緒に暮らす中で楓に対して持つはずのない恋愛感情をいだいてしまったひなげしさんは、それが許されないことだと自覚しながらも、楓とのかけがえのない日々を守るために想いを胸に秘めたまま過ごしていきます。しかし、ある日かかってきた一本の電話から、二人の日常が大きく変わっていき……
人とアンドロイド、決して許されないひとつの恋をきっかけに、楓とひなげしさん、彼らの周りの人々の関係性が大きく動き出していきます。

この作品の大きな魅力は、圧巻のストーリー性と繊細で丁寧に描かれる登場人物の気持ちの揺れ動きです。4コマ漫画でありながらストーリー性を前面に押し出し、全3巻の中でとてつもなく密度が濃い物語が展開されていきます。楓とひなげしさん、そして周りの人々を中心とした人とアンドロイドの人間関係、そして楓をめぐる恋愛模様が鮮やかに、そして切なく描かれており、そのストーリー構成力の高さとテンポよく展開されていく物語に夢中になること間違いなしです。もちろん日常のホンワカするようなシーンやコメディシーンも多くあり、それがよりキャラクター同士の関係性や心のつながりの強さをはっきりと感じさせてくれます。

そして、もう一つの魅力である登場人物の想いや感情、気持ちの揺れ動きの描写がとても丁寧です。ひなげしさんが段々と楓に惹かれていき、何気ない日常のやり取りで一喜一憂して彼への好意を深めていく様子や、普段は無表情で感情の起伏が少ない楓がひなげしさんたちに心を開いていき、自分の気持ちを表に出していくようになる様子が、それぞれのキャラの心の動きとともに繊細に描かれていて素晴らしいです。

4コマ漫画でありながらここまで感動した作品は初めてです。
最後まで読むととても幸せな気持ちになれること間違いなしです!
単行本も全3巻と集めやすいので是非読んでください!!

5.0

3巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

3巻まで読んだのでまとめてレビュー。

1巻
きららといえばゆるいかわいいのイメージがありますが、恋愛とアンドロイドをテーマにしたこの作品はストーリーがしっかりしていて、切なさや暖かさも感じられる奥深い作品になっています。
もちろんキャラクターもかわいくて、アンドロイドのひなげしさんの一生懸命で献身的な姿にはめちゃくちゃ癒やされます。
楓とひなげしさんのゆるやかな日常から、楓の幼なじみあずきも絡んだ恋愛模様、そして変化していく日々とスピーディーに進んでいった1巻。
最後はハラハラドキドキする展開もあり続きがとても気になります。




2巻
前巻では不憫な役回りとなったあずきちゃんが、自分のしたことに苦悩しながら前に進もうとするのに心を打たれました。
自分の気持ちに葛藤しながらひなげしさんのことも考え続けるあずきちゃんは本当にいい子だなぁと思います。
ひなげしさんサイドの物語ものほほんとした新キャラらんさんのおかげで暗くなりすぎず明るく見れるのが良かったです。
それと川井マコト先生は単行本で色々なところに描き下ろしを入れてくれるのがすごい!とくにカラー絵の鮮やかさは必見!


3巻
完結巻となった3巻。
メインストーリーだけでなく花凛さんのお話やつくしさんとたんぽぽちゃんの物語などサイドのストーリーもきっちり描いてくれているところが好きです。
ひなげしさんと楓の結末は予想していた以上に綺麗で幸せで大満足。想い続けるひなげしさんと楓の小説が印象的でした。
二人の笑顔を見ていると心の中が幸せな気持ちでいっぱいになるそんな作品でした。

12

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