老舗小料理屋の若き主人とガテン系わんこ。親代わりの真人(まこと)に仔犬のように懐く光太(こうた)。大人になっても“まこさんの味はおかあさんの味!!”(満面の笑顔!)と誇らしげに語り、家族のように仲睦まじい二人…しかし、ある日訪ねてきた客・有匡(ありまさ)の存在が光太の胸に小さな棘となって刺さる。親しげな雰囲気、自分には見せない少し照れた表情…真人の所作がいつもと違って見える…ぬぐえぬ嫌悪と不安が光太を苦しめて…。あたたかくてなつかしい…時にぴりり、と心にしみるとっておきの恋。どうぞご賞味ください。