ある日、男が落ちてきた。大人びた男子高校生・司朗はその男を助け家に置くことにしたが、どうやら記憶喪失になっているらしい。そしてこの時代の人間じゃない…? その男に“菊”と名づけ、謎のまま始まる二人暮らし。日々の暮らしの中で少しずつお互いを知っていく司朗と菊だったが激しい悪夢に悩まされる菊を見て司朗は…
老舗小料理屋の若き主人とガテン系わんこ。親代わりの真人(ル→まこと)に仔犬のように懐く光太(ル→こうた)。大人になっても“まこさんの味はおかあさんの味!!”(満面の笑顔!)と誇らしげに語り、家族のように仲睦まじい二人…しかし、ある日訪ねてきた客・有匡(ル→ありまさ)の存在が光太の胸に小さな棘となって刺さる。親しげな雰囲気、自分には見せない少し照れた表情…真人の所作がいつもと違って見える…ぬぐえぬ嫌悪と不安が光太を苦しめて…。あたたかくてなつかしい…時にぴりり、と心にしみるとっておきの恋。どうぞご賞味ください。