仮面ライダーZOのコミカライズ作品。 原作とはテイストが異なっており、島本和彦節が効いた熱い内容になっています。 特撮作品と比べるともはや別物ですが、いい方向に改変が行われていると思いました。 動きがあり迫力が感じ取れます。また、ウエストが異様に細く、関節がか細く、そして興奮するとクラッシャーが大きく開口するZOは、原作以上に異形の怪物として表現されています。 ドラスもかっこいいです。もともと秀逸なデザインですが、本作のドラスはより禍々しい存在として描かれており、ドラス好きにも安心の作画でした。 ただ、マッチョで寡黙な麻生勝がニヒルな優男に改変されているのだけは受け入れられませんでした。 麻生勝役の土門廣さんのファンな自分としては、ここだけは原作に寄せてほしかったです。 ストーリーに大幅な改変があるため、元の特撮作品は見なくても理解できる内容です。 異なる点として、序盤元作品には出てこない巨大なバッタがサポートキャラとして現れます。 巨大バットといえばZOというよりJに出てきたベリーを想起しますが、まさにそのような感じです。なお、本作のバッタはいつの間にか登場しなくなります。 また、元作品ではドラスの手下としての描写しかなかった蜘蛛女が、改造された麻生勝の恋人であるという設定が追加されています。 他にも、ドラスを倒す方法が異なっていてラストも違っていたり、ドラスのパワーアップ方法が違っていたりします。 全体的には比較的短いページ数の中で十分な見せ場のある作品となっており、テンポよくまとまっていて、原作へのリスペクトも込められている良作品だと感じました。 基本的にシリアスな作品なのですが、道着を着たライダーがパンチの修行をするシーンだけどう受け取ればいいのか、実写でやれば様になったかもしれませんがちょっと悪乗りがすぎると感じる部分もありました。 土門廣さんがイケメンすぎるので、特撮作品のほうが個人的には好みですが、本作は本作で一つのZOの物語だと思います。 なお、この完全版では、週刊少年サンデーで連載されていた仮面ライダーBlackの外伝「イミテーション・7」が同録されています。 この「イミテーション・7」のほうはギャグ描写が一切なく終始シリアスな展開をしていて、ZOよりも個人的には良かったです。 仮面ライダーBlackのダミーとして改造されてしまった暴走族のヘッドが組織から脱走し仲間と合流するのですが、持った力で暴走するも悪になりきれず、というストーリーで、本作中には仮面ライダーBlackこと南光太郎が登場します。 光太郎の登場シーンがもう、超かっこいいです。 「イミテーション・7」が載っているので、仮面ライダーZOのコミックは完全版の購入をおすすめします。
by うにたべたい (584)3.46
6
発刊: ~
既刊2巻
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aまるでよくできた映画みたい、というのはこの作品を読んだ人なら誰もが感じることだろう。インパクトのある出だし、意外な事件が連発する中盤、そして見事な大団円。頭から終わりまでエンターテイメントに徹した快作である。初出は1992年で、本書はその愛蔵版。 <p> 舞台は北海道のとんでもない山奥の、開業を間近に控えたリゾートホテル。土砂崩れと社長の失踪によって、従業員たちが外界から完全に孤立。人里離れているのに環境は超豪華という奇妙な環境での共同生活が始まり、物語はごろごろと思いもよらない方向へと転がっていく。従業員たちはコスプレを始めて人の言うことを聞かないわ、借金を取り立てに来たヤクザは銃をぶっ放すわ、クマは徘徊するわ、鎧武者が出没するわ。 <p> ストーリー進行はきわめて軽快。一瞬たりとも退屈することなく、テンポよく読み進めていくことができる。そしてともすればめちゃくちゃになってしまいそうな展開を積み上げて、立ち上がって拍手を送りたくなるようなラストへとなだれ込んでいく。 <p> すぎむらしんいちの作画には若干クセがある。しかし、ユーモラスでパッと見たら忘れられない個性でもある。そしてドタバタしたストーリーを構成する力は現代漫画界でもトップクラスといってもいいだろう。それを支えているのが演出の巧みさ。大胆に構図を使い分け、インパクトのある画面をつくりだしていて、何度読んでも読み飽きない。読まずに済ますのはもったいなさすぎな傑作。(芝田隆広)
3.35
6
発刊: ~
既刊1巻
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a3.19
6
発刊: ~
既刊3巻
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a3.11
6
発刊: ~
既刊1巻
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a3.17
6
発刊: 2004.05.01 ~
既刊1巻
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a3.25
6
発刊: 2002.02.19 ~
通常版・他1作品
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a「僕の地球を守って」で著名な日渡早紀氏の作品。 日渡早紀らしさが全面に出たSFファンタジー要素の強い作品で、未来と過去が交錯し今を紡ぐ内容となっています。 サブタイトルは"-アインシュタイン睡夢奇譚-"で、アインシュタインと、広島と長崎に落とされた原子爆弾が密接に関わります。 主人公は「篤生涙花」という女性。 彼女は幼い頃に飛行機事故に遭い、共に飛行機に乗っていて弟「昌人」は事故で帰らぬ人となってしまいます。 そして、事故のニュースを聞いて駆けつけた父も、その途中で交通事故で亡くなってしまい、残された母はショックで心神喪失状態となってしまう。 怪我がある程度回復した涙花は念願だった母に会うが、母は涙花を昌人と勘違いしたまま涙花を認識できなくなり、そのまま涙花は、母のため昌人を演じ続けています。 その結果、奇妙なことに涙花は第二次性徴を迎えず、それどころか体つきも身体的特徴も男性に近づいていく。 そんな折、涙花の元に、涙花だけを追い求めてやってきたという「ヒカル」と名乗る男性が現れる。 奇妙な奇跡を使う涙花と、彼女の元に現れた謎の男性ヒカル、彼の探し求めるGlobal Gardenに至るため、運命の歯車が回りだすというストーリーです。 コマ割りがわかりやすく、女の子もかわいいです。 ただ、結構ころころと場面が変わるのと、話が複雑で登場キャラも多いので、内容についていくのが結構難しかったです。 また、Global Gardenとはどういった仕組みのもので、なぜ涙花が必要であるか(なぜ涙花なのか)というところがよくわからず、ある程度は、そういうものと飲み込みながら読む必要があると感じました。 アインシュタインの逸話と原爆、それと北欧神話という、科学とファンタジーのミックスがされていて、日渡早紀作品の雰囲気が好きな方はハマると思います。 ちなみに、アインシュタインの有名な逸話がいくつか話と絡んでいて、例えば、アインシュタインはフロイトと、「なぜ人は戦争するのか」について書簡を交わしたことがあるのですが、そこでフロイトはアインシュタインの考えをバッサリと切って捨てたという逸話があります。 それを受けてアインシュタインが考えた結果が本作のテーマといってもいいものとなっていて、逸話とストーリーの交え方がおもしろいと思いました。 全8巻と巻数はそう長くないですが、個人的には (同作者の"未来のうてな"もですが) もう少し長くじっくり描いてほしかったなと思いました。
by うにたべたい (584)男前の自分に決別! 女子力アップ、モテ子を目指して由緒正しきお嬢様中学校に転入した綾瀬梛晦(なつ)。入寮初日、同室で自分の理想そのものな女の子(!?)、紺野藤緒の秘密を知ってしまい…!? 秘密の女子寮ラブコメディ☆