刑務所の中って一体どうなっているのだろう。 <br> 独房の構造は、クサい飯とは、実際どんなものなのか。トイレはどうしているのか。看守は? 囚人同士の関係は? <p> 現役漫画家である著者が、記憶をたよりに細密な絵で描く『刑務所の中』は、そんな単なるヤジ馬的好奇心を満たしてくれるばかりではなく、狭い閉ざされた空間でヒトはいったい何を思い、どんなことに楽しみを見出して過ごそうとするものなのか(「マーガリンつきのパン食」のエピソードは必見)、しみじみと教えてくれる秀作である。 <p> 巻頭にはマンガ評論家の阿部幸弘らとの対談を収録。著者が3年の懲役を受けるに至った経緯が、自戒の念を込めて語られている。あとがきでは呉智英が著者の才能が潰れることがないようにと念じながら獄中の著者と手紙のやり取りをしていたエピソードを披露している。 <p> 獄中の著者が「一日が過ぎるのがものすごく早い」と独白しているが、四六時中監視されながら複数の人間が閉じ込められている「緊迫」と、生活のすべてが看守の号令のもと受身に過ぎていく「弛緩」に、読んでいるほうもあっという間に引きずりこまれて、しばらく抜け出せなくなるのでご用心あれ。(福山紫乃)
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発刊: 2010.08.12 ~
通常版・他2作品
新刊通知
aガムの国からきた不思議な博士に、ある日魔法のガムを貰ったパンチとピンコの兄妹が巻き起こす抱腹絶倒のイタズラの数々! 同じく幼年向けの『冒険ルビ』を、「小学一年生~小学二年生掲載版」「小学二年生~小学三年生掲載版」もあわせて完全収録。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『ガムガムパンチ』(手塚治虫漫画全集MT213『ガムガムパンチ』収録)/『冒険ルビ(小学一年生~二年生掲載版)』(手塚治虫漫画全集MT280『ふしぎなメルモ』収録)/『冒険ルビ(小学二年生~小学三年生版)』(手塚治虫漫画全集MT315『冒険ルビ』収録) <初出掲載>『ガムガムパンチ』1968年4月号~1969年9月号 小学一年生~小学二年生連載、1968年4月号~12月号 小学二年生連載/『冒険ルビ』1969年10月号~1970年7月号 小学一年生~小学二年生連載、1969年10月号~1970年6月号 小学二年生~小学三年生連載