全編モノローグの短編集。ファンタジックなシチュエーションで描かれる己の悩み、孤独。キャラクターに全く生気が感じられないのが題材に合っててよかった。

西岡兄妹

子供の遊び

克服どころか過去の呪縛にとらわれ、苦しみ続けていたであろう彼女が、エッセイのように体験/思い出を書き起こすどころかこんなギャグにしてしまえた。執念めいたものを感じると同時に悲痛さにやりきれない気持ちになる。

山田花子

花咲ける孤独 改訂版

救いがなさすぎる。希望の物語などという生易しいものではないけれど、ただ不幸を娯楽に昇華したわけでもなく、独特な読み味の漫画だった。

山野一

山野一の幻の衝撃作品「四丁目の夕日」がついに電子化された！平々凡々に生きている主人公・たけしはある日暴走族に襲われる。その日、家に帰ってみれば、母親は大けがをして救急車で運ばれるてしまったのだ。以降、これでもかこれでもかというくらい不幸がたけしを襲う。たけしは大乗仏教的とさえ思える「不幸の無間地獄」へと落ちていくのだった……。これを読まずして、８０年代のサブカル・コミックは語れない。

四丁目の夕日 文庫版

四丁目の夕日

松本剛

青春漫画の名手・松本剛の傑作たちが、電子で甦る！宝塚歌劇の舞台に立つことを夢見る18歳の少女・遠藤君子は、宝塚音楽学校受験のラストチャンスにかけレッスンに励むが、ふとしたきっかけから君子が宝塚を目指していることがクラスメイトの高井達に発覚。級友達とのささやかな衝突と和解、高井との初恋未満の交流を経て、君子は受験会場へ向かう――。ドラマ化もされた表題作を含む、切ない思い出が鮮やかに甦る珠玉の短編集！

講談社BOX版 すみれの花咲く頃

すみれの花咲く頃

特別な漫画体験。ぶっ飛んだイメージの濁流にもある種の中毒性がある。

小池桂一

近未来――世界は多様なドラッグの出現によって、様々な精神世界を体験できるようになっていた……。イメージの天才・小池桂一が、衝撃的な筆致で縦横無尽に描く、トリップシーン！　まるでジェットコースターのように流れる幻想の洪水を、ぜひ体験してください。

ウルトラヘヴン

珈琲

自分の気持ちを抑えて、周りに合わせて生活している小谷花木（こたに かぼく）。そんな彼が惹かれたのは、人目を気にせずダンスに没頭する湾田光莉（わんだ ひかり）。彼女と一緒に踊るために、未経験のダンスに挑む！ 部活、勉強、就職、友達、恋愛。必要なことって何？無駄なことやってどうなるの？いやいや、君の青春は、自由に踊って全然いいんだ。２人が挑むフリースタイルなダンスと恋！

ワンダンス

真島ヒロ

上田敦夫

『FAIRY TAIL』の新たなる物語が開幕！　ナツ、ルーシィ、ハッピーたちは、魔導士ギルド創設から百余年、誰一人達成した者がいない伝説の依頼＜１００年クエスト＞に挑む事を決めた！ 初めての大陸で出会う“不可思議な街”、“不可解な神”、そして“不気味な敵”…。完結したはずの５４５話目からそのまま続く、心躍る“妖精の尻尾”の大冒険ふたたび！！！

FAIRY TAIL 100YEARS QUEST

つげ義春

四つの犯罪 七つの墓場

廣瀬俊

河野慶

教師になることを夢見る高校生・黒瀬良太郎。担任の白鳥先生に憧れる彼は、凄惨なイジメを受けていた。ある日、イジメが露見することを恐れたイジメっ子達に、屋上でこう言われる。「イジメがバレる前に自殺してくれない？」と。目を疑う状況に、動揺から黒瀬は足を踏み外してしまい……。だが、それが全ての始まりだった！　「ねぇ、先生。それでも、やり返しちゃいけないんですか？」

復讐の教科書

木村隆志

井深みつ

ヤマイナナミ

ジャンプコミックスDIGITAL「奴隷遊戯 GUREN」1巻、7月3日配信スタート!!　※配信日は変更になることがあります。ご了承ください。

奴隷遊戯GUREN

表題作と雨の訪問者がよかった

山岸凉子

本の内容

山岸凉子、エジプト神話の精髄。
美人の妹・ネフティスを妻にと望む王オシリス。だが、彼に定められた妻は、もう一人の妹“イシス”だった。

イシス

(作者が)カバディがマイナースポーツであることを誰よりも理解した上でとても親切な設計(ルールを小出しにするなどして)になってる。
臨場感をギリギリ保ちつつレイド(攻撃)・アンティ(守備)1つ1つの行動に潜む戦略、駆け引き、思考を余すことなく書くことで読者側も常に緊張の糸が切れない。毎試合本当に面白い！特に15巻で決着が着く試合はスポーツ漫画のベストバウトに入るぐらい熱かった

武蔵野創

カバディはネタじゃない…熱いスポーツだ! 

スポーツ嫌いの元サッカー有名選手・
宵越竜哉(高1)のもとに、
ある日『カバディ部』が勧誘に!

「カバディなんてネタだろ(笑)」と
内心バカにしつつ練習を見に行くと、
そこではまるで格闘技のような
激しい競技が行われていて……!!!

灼熱カバディ

10年振りぐらいに読んだ。物語の核を担う人物にも、闇に足を踏み入れたことであっけなく、次々死んでゆくキャラたちにも等しく役割、信念、魅力が与えられた上質な群像劇サスペンス。各々の過去を絡めた小エピソードが好き。

浦沢直樹

人の命を助けるはずのメスが、怪物を産み出すことになろうとは!! 激動のヨーロッパを舞台にした、戦慄のサイコ・サスペンスいよいよ発進。

MONSTER

ジャンプ・コミック出版編集部

劇場版ワンピースデッドエンドの冒険

劇場版ワンピース呪われた聖剣

素敵。若草物語のような世界観。絵画のような見開き。

池辺葵

あなたがいなくても生きていける。でも、私たちは確かに繋がっていた。「繕い裁つ人」「サウダーデ」の著者が描く、川沿いの町に暮らす人々の群像劇。

どぶがわ

『大王』→『メトロポリス』→フリッツ・ラング監督の「メトロポリス」(はまだ観てない)、と何故か時代を逆行して見てる。さすがの面白さだった。

手塚治虫

 『メトロポリス』は、1949年に手塚治虫が発表した作品で、『ロスト・ワールド』（1948）、『来るべき世界』（1951）とあわせてSF3部作といわれる。本書には、この『メトロポリス』と少年が幽霊となって世界を旅する「不思議旅行記」の2作品が収録されている。 <p>   太陽の大黒点が発する放射線によって、研究途中の「人造蛋白質」から人造人間を製造することが可能になり、天使のように美しく、兵器として悪魔のような力を持った人造人間「ミッチィ」が誕生する。 <p>   同じ手塚作品の『鉄腕アトム』を思い起こすが、アトムにはロボットとしての自覚があるのに対し、ミッチィは自分が人造人間であることを知らされぬまま、人間として暮らしている。そして自分が人間ではなく、人間に利用されていることを知ったミッチィは激しく怒り、ロボットたちを伴って、反乱を起こすのだ。 <p>   ミッチィは、機械の体を持ったいわゆる「ロボット」ではない。有機物として非常に「生々しい」存在であり、人間にもロボットにもなれない「悲哀」がある。その姿は我々に、人間が人間を「作る」ということへの倫理を問いかけている。科学の発展によって何かを失うことへの警告を一貫して発し続けた著者の思いがストレートに反映された作品だ。 <p>   単行本版のみの特典として手塚治虫の手書き「構想ノート」を収録。下書き原稿はもちろん、著者が自ら2作品を講評する「自評」もついており、ファンならずとも楽しめる。（門倉紫麻）

メトロポリス

中沢啓治

愛蔵版 はだしのゲン

はだしのゲン

五十嵐大介

30年前･アジア西端の小国。その首都に滞在する英国人の少女ニコラは、バザールで働く青年ミマールに恋するが、結局は彼に振り向かれることなく帰国した。だが、自尊心の高いニコラは屈辱をずっと忘れず、富と名声、そして“世界の秘密”を手に入れた後、“力”を使いバザールの相談役たちを怪死させる事件を引き起こす。ニコラの復讐の魔の手は、ミマールの愛する孫娘･ハセキへと…

魔女

やんま さんは『子供の遊び』、 『花咲ける孤独 改訂版』、 『四丁目の夕日 文庫版』、 『講談社BOX版 すみれの花咲く頃』、 『ウルトラヘヴン』など、340作品を読んでいます。各作品の新刊情報、無料漫画、試し読み、レビュー（口コミ・感想・評価）、ネタバレも見ることができます。