FLAG さんのレビュー

22

4.0

4巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

気が付いたらゲームのような世界に転移していた主人公・葛野セカイ。転移した時に手にしていたゲームのコントローラー(のようなアイテム)を使う事で時間停止をすることができ、その力を使ってこの世界で活躍する。

特徴として時間停止の能力を使ってとにかく女性キャラを脱がしまくって、さらに揉んで観察するというエロ要素は随所にあふれています。

強敵のモンスター相手には時間を止めて入念に弱点を探したり、攻撃力が不足していれば停止した時間の中でトレーニングして倒したり、硬すぎるゴーレムのような相手には時間をかけて木槌とノミで使って破壊したりと、変な所で努力もしています。

RPGよろしくレベルも上がることで、セカイも剣技や魔法も使えるようになって成長が見られる部分も面白い点かなと思います。また時間停止にもいくつか弱点があり、停止前の攻撃や石化攻撃などピンチもあるので完全な無双というわけにもいかない所もストーリーとしての面白味になっています。

限られた時間制限の中でステージクリアを求められるセカイですが、それをクリアし続けた先に何が待っているのかも注目な作品です。

時間停止勇者

レビュー(102)件

既刊16巻

4.2

1巻まで読みました

BL漫画家の主人公・村里梅子は事務のアルバイトをしている勤め先のイケメン上司たちで日々BLネタを妄想していた。しかしある日、漫画の担当から梅子の漫画には色気が足りないと指摘され、もっと男の体を研究するようにと言われてしまう。

そんな時に梅子の自宅を直属の上司である宮門が訪ねてくる。その要件は梅子が落としたBLのネタ帳であった。BL漫画家であることを知られてしまい、さらには漫画家としても苦境に立たされいた梅子は開き直り、漫画で参考にするために宮門の男性の性器を見せてくれるように懇願する。

ストーリーの導入は上記の流れになります。TL作品なので当然エロ描写もありありですけど、作画力も高く、ちょっとしたギャグ要素もあって特に主人公の梅子の表情の変化は見ていて楽しいです。

主人公がBL漫画家というのは面白い設定ですし、ストーリーの流れもスムーズでテンポ良く読み進めていける点も良いなと思います。

タイトルからわかるようにエロシーンでは宮門のSっ気が強めに出てきますが、その一方で実は気遣ってくれたり、優しい面をのぞかせてくれるところがまた魅力に映りました。


俺を、たたせてみろよ【単行本版】

レビュー(6)件

既刊6巻

4.3

1巻まで読みました

美術部に所属する中学二年の宇佐美みずきは同じく美術部に所属する内巻すばるに好意を抱いていたが、当のすばるは二次元にしか興味がなく、美術部に入った目的も『最強の二次元嫁を描き出すこと』であった。

1巻の時点では美術部員は二人の他に昼行燈な部長と後輩の不思議属性なコレットがいますが、基本的には美術部を舞台とした、みずきとすばるのラブコメディが中心のお話になっています。

キャラクター描写はとてもレベルが高く、特に女の子キャラ(すばるの描く絵も含む)がとにかく可愛いのが魅力です。

ヒロインであるみずきはすばるの事が好きだけど、すばるが3次元には全く興味を見せるそぶりを見せないため、ついつい過激な行動を取ってしまったり、理想の嫁を描き上げたら美術部をやめると言い出した時には寂しさから涙をこぼしたりと、喜怒哀楽の感情表現も割と豊かなのも良いなと思います。

ツンデレ&ピュアな要素を持ち合わせているので、何とか二人にうまく行ってほしいなと応援したくなってきます。あまり多くはない美術部を舞台とした作品なのも独自色があっていいなと思います。

1、2話は元々読み切り作品として描かれていたそうなので、この作品の要素がぎゅっと詰まっていると思います。未読の方はぜひ一度試し読みをしていただきたいなと思います。

この美術部には問題がある!

レビュー(55)件

既刊15巻

4.5

憧れのアイドルがCMで着ていたセーラー服に惹かれ、セーラー服での学校生活を夢見ていた主人公の明日小路(あけびこみち)が、難関の中学受験を経て母親の母校でもある私立の蠟梅学園に入学する。
ただ昔と違って学園の制服がブレザーになっていたため、特例として認めてもらい一人だけセーラー服で学園生活を送る事になる。

導入としては上記のような流れになりますが、全体的なストーリーとしては大きな起伏がある展開というよりも、主人公の小路を中心に他の15人のクラスメートとの学園生活や何気ない日常生活を描いた内容となっています。しかしながら小路は小学校時代を一人学級で過ごしてきており、中学で初めて同級生と過ごす事になるため、クラスメートとの関わりであったり、日常の出来事ひとつひとつに対する喜怒哀楽やリアクションが大きく、何気ないはずの日常風景がこんなにも輝かしく楽しいものなんだなと思わせてくれます。

また、タイトルに「セーラー服」と付くように、とりわけ服飾の描写がとても丁寧なのが印象に残ります。たとえばセーラー服のリボン一つとっても結ぶ様子を分割して描いたり、スカートのプリーツなど細かい部分の描写にもこだわりが見え、作中では随所で全身が見える構図が見られるのも特徴です。

コマ割りにも独自色があり、たとえば体操選手のようにロンダートからの宙返りをする様子を連続した描写で大胆にコマを使って表現していて、ダンスの描写や着替えの描写などでも同様の手法で流れるような、マンガなのにアニメーションを見ているかのように思わせる独特の表現をしているのも面白い点だと思います。

他にもキャラクターの髪の描写や表情の描き方もとても繊細で、中学生なのにどこか艶めかしさをも感じられる場面が随所にあるのも魅力です。舞台である女子校ならではといえるのか、ちょっと百合っぽさを含んだ部分も時折見られるのもいいアクセントとなっているように感じます。

他では見られない独特な描写のある作品で、天真爛漫な小路が今後もどんな学園生活や日常を送っていくのか、楽しみとともに見ていきたいなと思わせてくれる作品です。

1巻無料

明日ちゃんのセーラー服

レビュー(217)件

既刊14巻

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