むるそー さんのレビュー

打ち切りになった影武者徳川家康の続編。
主人公は島左近だが、甲斐の六郎(左近の忍)や二郎三郎(家康の影武者)目線での回も多くて物語にあまり入り込めなかった。

関ヶ原で討たれた家康に代わって、影武者が天下を統一する話。
テーマは面白かったけど、花の慶次と比べるとキャラクターが弱かったかも

「わたしにとって趣味は、わたしをわたしでいさせてくれる証だ」

趣味って難しい。趣味という言葉は、仕事や生活という本筋の付属品のようなニュアンスを持つ気がする。仕事の疲れを回復するため、楽しむためのもの。
でも、趣味の世界にも上には上がいて、のめり込むほどストイックにならざるを得ない。そうなれば、辛いことだって起きてくる。
楽しむための趣味で苦しむ、という矛盾を抱えてしまう。

でも、だからこそ趣味って言葉じゃなくて生きがいという言葉にしてみたら？と思う。自分を形作るものとして認識する。仕事にするでも、そのままのままでも良し。自分の一部であれば、少なくとも矛盾をかかえることはないのではないか。

最高の歴史ファンタジー。キャラクター達の魅力は個人的に一番の作品かも。

フツーの話ばっかりでどれも微妙
絵はすごく綺麗

ちょっとおもしろい

乙一原作のミステリー・サスペンス作品。
人々の全ての罪を背負って生きたまま荒野に捨てられるアザゼルの山羊。少年は、アザゼルの山羊になるのか。
重たすぎずしんみりした読後感が一巻で味わえるのが魅力。テーマや展開にそこまで捻りはないかも。

「『時は加速』する」
全体的にスタンド能力や展開が複雑なものがおおくて読み取りづらい。勢いで読むべき。

6部のテーマについて、17巻の荒木先生の巻頭コメントでなんとなく理解できた。
「作者は主人公の行動をコントロールしてストーリーを進行しているようだが、実際はそうではない。主人公が作者の意に反して行動せざるを得ない時に、ぼくは『重力』を感じ、『運命』を感じるのだ。」

慶次と出会って以降の兼続の物語。
「花の慶次」のエピソードも多いため、キャラ設定の変更に少し違和感があるが、やっぱり義の風が吹いていて心地良い！

ロンドンの裏側には竜の世界が存在するというハリーポッターみたいな話。
自由な連載ペースで作者が好きなこと書いてるのが伝わる。専門用語多くて理解が大変ではあるけど、ワクワクする世界観作れるのはさすが。
単行本の装丁も凝っててイイ。カバー外すと洋書っぽくなってるのがかっこいい。

サラダの本当の母親を求めてサスケに会いに行く話。久しぶりにちゃんとした大蛇丸がみれる。

義とは、己の生き様が己にとって美しいかどうか。
漢たちの義の物語。

すごく暗くてどんよりとした話。

「父親でも課長でもない俺は…いちゃいけないのかよ…？」
「お母さんは私がいないと寂しくて死んじゃうんです」

なにが正常でなにが異常なのか。それは他者から与えられるものではなく、自分が選ぶもの。けれど他者からの見られ方というのは付きまとう。その上で自分はどの自分を選択するか。

僕達は水槽の魚じゃない。

ハリーポッターの世界にワンパンマンが爆誕した作品って称されることがおおいけど、ワンパンマンよりもっとギャグ寄り。

ベタベタの王道バトルもの展開がベースなんだけど、そこにマッシュ・バーンデットっていうボーボボが主人公としていることで独特のおもしろさが引き出されてる気がする。ギャグのテンションもすごく好き。

亡くなった人の呪縛よりも、今自分たちがどうしたいかが大事だと思っちゃいます

剣闘士×推理というテーマはおもしろかった。
決め台詞「お前の受ける裁きは剣か法か」もいい。

人間を人間たらしめる力を一言で言うなら「勇気」、それが人間讃歌なのである！

"殺し"という一見悪にしかならないテーマを扱いながら、そこへ"どう向き合うか"という過程が大事と説いた「暗殺教室」は本当に素晴らしい作品だと思う。