ごぶ さんのレビュー

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ごぶ

gob
2年前

5.0

40巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。



追悼に読み直しました。1〜14巻まで。

戦場にて屍体から産まれた赤ちゃんて時点ですげーなと。
養母のシスが病死した後は養父・ガンビーノにつれられて傭兵デビューするが、ガンビーノとの距離は埋まらず…逆に傭兵仲間に売られてしまう、哀しみしかない…
ついにガンビーノすらも正当防衛で殺したあとは傭兵として相棒のツーハンデッド・ソードとともに流浪の旅へ。

ソレから数年、傭兵仲間に強者と名高い[鷹の団]のグリフィス団長自らにスカウトされて仲間に入ることに。
もちろん入るor入らないは剣で決める狂犬ガッツがカッコよい。

黄金時代編ではガッツの大切な仲間たちを丁寧に丁寧に設定やらに書いていく→そう、来たるべく[蝕]がコレでさらにキツくなるのだ。
不死のゾッドの初登場時のおそろしさたるや!
傭兵→騎士→将軍にまでのぼりつめるグリフィス。

ガッツーキャスカーグリフィスの三角関係の行方は…やはり剣で決める、さすがだぜっ!
結果。
ガッツは自分のまだ見ぬ夢に向かって[鷹の団]を抜ける。
キャスカはどっちつかずになるも、結局、残る。
グリフィスは…絶望し…自暴自棄になってシャルロット姫を抱くのであった。
たまらんな、この関係性。

もちろん王は怒り狂い、暗殺集団のバーキラカや罪人で構成された黒犬騎士団等を刺客として差しむける。
バーキラカ戦は今までの戦場と違い、隠し通路的にせまいので、大剣もちのガッツよりも、軽装なジュドーが活躍するのもよいな。

黒犬騎士団団長のワイアルドは[使徒]としての本性を現して、グリフィスが散々な拷問はてに壊れてる現状をつきつけて[鷹の団]に絶望感を植えつける…絶望しかない…エンジョイ&エキサイティング!

とは言え、ワイアルドの告発はそんな甘いものではなく…

本当の絶望は[蝕]でグリフィス自らが[鷹の団]の仲間たちを[贄]として捧げて、食い散らかされ、皆殺しにされ、徹底的に読者の心を折りにくるのは何回読んでもヤバいな…

[蝕]を髑髏の騎士の助けを借りて生き延びたガッツとキャスカ…2人は別の道へ、ガッツは復讐、キャスカは壊れ…
最後に使徒モドキが現れ[ドラゴンころし]のためし斬りと言い放つガッツが哀しくもカッコよいな!

そして、物語は続くのであった。

おまけとして。
鉄腕ゲッツと言う片手が義手の騎士がいたのだけど、インタビューによると名前かぶりは偶然とのこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%B3

剣術対戦格ゲーのソウルエッジに出てくるジークフリートはリバー・フェニックスみたいな少年がガッツみたいな大剣を使うと言うキャラコンセプトだったりも。

ベルセルク

レビュー(976)件

既刊41巻

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