モーニングさんの作品の書影

モーニング

作品数:446

11,279

4.6

21巻まで読みました

"マネーの拳"や"エンゼルバンク"など、ビジネス系マンガを多数描いている三田紀房氏の作品。
ずばり『投資』がテーマで、会社の選び方、運用の仕方など、投資のノウハウが学べる内容です。
また、そもそもお金とは何か?貯蓄を貯めるにはどうすればよいか?戦前は実は盛んだった投資が、現在、垣根を感じる原因はどこにあるのか?など、投資以外にもお金に関する知識が詰まった一作となってます。

舞台は北海道にある中高一貫校「道塾学園」です。
ここは藤田金七という豪商が創立した学校で、貧困層へも広く教育を施すために授業料がかからないです。
そこにトップの成績で入学した「財前孝史」が主人公。
野球部に入ることを考えていた彼は、ある日、先輩に導かれ、図書室の奥にある謎の一室に連れてこられる。
そこには数名の生徒が麻雀に興じており、彼らは、学園創立時から存在する"投資部"であると明かします。

代々トップの成績者を迎え入れる伝統になっている投資部に参加することになった財前が、初めての投資を学び、資産を手堅く運用する内容となります。
投資部は中学1年生から高校3年生の6人で構成されており、彼らが学園の資産3000億円を運用して得た利回りによって、学園のすべての経費が賄われています。
投資部に入るなり何億という運用資金を任され、素人知識で運用を始めるというとんでもない舞台設定ですが、投資のシーンはリアリティにあふれています。
恐ろしいロスカットについてもちゃんと説明があり、マンガ的な展開で理由なく運否天賦からトントン拍子に大儲けするような展開になっていないところはちゃんとしていると思いました。
金取引やFX、不動産投資までやっている上、チャートの見方、四季報の歴史、凄さについても触れられていて、投資に興味のない人にも面白く読める作品です。
"ドラゴン桜"もですが、絵柄のクセが強く、エロい系の女の子も登場しないのに、興味ない分野でも楽しく読めるのが普通にすごいですね。

投資のノウハウをレクチャーするビジネス書籍ではなく、ちゃんとストーリーもあります。
戦後、藤田金七が道塾を設立時に財前の曽祖父「財前龍五郎」が関わっていたことを知り、ベンチャー企業との会合の中で金七の玄孫「藤田慎司」と知り合います。
そこから投資部の資産、道塾の経営資金に手をかけた投資バトルが始まり、後半はこのバトルが中心となります。
最後は完全にバラエティ番組のノリになってましたが、個人的にはそこも含めて楽しめました。

またベンチャー企業の例として、実在の企業名が登場します。
堀江貴文氏や、ユーグレナの創業者・出雲充氏、DMMの創業者・亀山敬司氏などなど、実名で登場し、財前と共に未来に投資していく様が描かれます。
そのあたりは正直なところ賛否ありそうですが、ライブで活動を行っている人物の考えを読める実用的な書物であると思いました。
マンガ、というよりも投資のバイブルとして、おすすめの作品です。

3巻無料

インベスターZ

レビュー(218)件

完結・全21巻

36さんのアイコン

36

shiroikuma
7ヶ月前

3.0

1巻まで読みました

「壇蜜」

レビュー(26)件

既刊1巻

4.5

12巻まで読みました

明治26年 冷害の酷い年、山形県のとある村に住む青年・阿部亀治は、参拝の帰り近隣の田んぼで冷害に耐えて実っている3本の穂を見つけました。
力強いが育成の難しいその穂を、亀治は試行錯誤の末に収穫できる量を育成することに成功する。
亀治の名から「亀ノ尾」と命名されたその穂は、長年、品種改良を続けながら作られ続けていた。
だが、1970年代には「亀ノ尾」自体の栽培は絶えていた。
その「亀ノ尾」の貴重な種籾を譲り受け、1983年に復活した「亀ノ尾」で作った吟醸酒「亀の翁」が作られた。

本作は、幻の酒米を復活させ極上の酒を醸したその出来事を下敷きにした作品です。
主人公は都内の広告代理店でコピーライターをしている佐伯夏子。
彼女は造り酒屋の長女で、実家の酒蔵では兄の康男が、幻の酒米「龍錦」を使った、日本一の日本酒を作るという夢に向かって動いていました。
だが、康男は病に倒れ、夢半ばに帰らぬ人となってしまう。
葬式に帰郷した夏子だが、そこで杜氏の信助に、1350粒の種籾を渡される。
それは、生前、康男が倒れる直前に杜氏に託した幻の米、龍錦の種籾だった。

そして物語が動き出すのですが、日本一のお酒作りをするに至るマンガの米作りから始まる。
と思いきや、米作りの前の田んぼの準備から始まります。
と思いきや、田んぼの土地の確保、協力してくれる農家への呼びかけ、それ以前に、主人公の夏子は東京でコピーライターをしており、主人公の気持ちに火がつくところから物語が開始します。
そう考えると、結構気の長い話で、実際酒造りに入るまで、いろんな紆余曲折、心境の変化、いいこと悪いことが置きます。もちろん、酒造りに入った後も。
そういったいろんな"もうダメかもしれない"を乗り越えた先に神の雫が溢れた瞬間は素晴らしいカタルシスでした。
連載当時、本作をきっかけに日本中で日本酒や米作りに対する関心を集めることとなり、日本酒ブームを生み出したそうですが、それだけのことがあると思います。

田作りから瓶詰めまで、酒造りの基本工程を知ることができるのも魅力です。
ただ、作中の農薬に関する記載についてはやや思想めいたところが感じられました。
作者は十分取材をした上で、農薬を使用する利点についても触れているのですが、一つの観点として読むべきと個人的には思います。
また、金の話題が出ただけで微妙な顔をする夏子のまっすぐすぎる性格がうまく表現できているところなのかなと思いました。
最初から最後までまとまりもよく、読みやすい名作でした。

3巻無料

夏子の酒

レビュー(9)件

完結・全12巻

4.3

16巻まで読みました

前作、"ドラゴン桜"の約10年越しの次回作。
"ドラゴン桜"では壊滅的な成績の落ちこぼれ生徒を小学生以下レベルから東大合格まで引き上げるストーリーでした。
本作もまた東大合格を目指すストーリーですが、対象の生徒はある程度の基礎学力がある状態がスタートです。
タイプの異なる二人の生徒をメインに、東大合格のノウハウが描かれた内容となっています。

前作で水野と矢島は卒業し、その後、進学率の良い進学校へと成長したはずの龍山高校。
だが、龍野久美子が理事長代理に就任し、実権を握って以来、龍山高校の東大進学率は下がり続け、ついに0人となってしまった。
凋落してしまった龍山高校を立て直すため、かつて落ちこぼれ生徒を東大進学させ、学校立て直しを成功させた桜木健二が戻ってくる。

学校理事に就いた桜木は早速、進学クラスとは別に「東大専科」を設置します。
必ず東大合格させると豪語する桜木の呼びかけに「早瀬菜緒」、「天野晃一郎」の二人の生徒のみが名乗りを上げます。
以降、この二人の生徒を中心としてストーリーが展開されます。
東大合格へのハウツーが描かれているのは前作同様なのですが、手法は時代が変わったためやり方も変えています。
スマホアプリやSNSを活用した勉強法が取り入れられていて、現代に即した実用的なアイデアが盛り込まれています。
特にスタディサプリというアプリの活用法が詳細でした。
おそらく、受験の近道となるアプリではあると思うのですが、若干ステマ臭がしたのは否めないですね。
また、"ドラゴン桜"では各教科ごとに個性的な教師が登場して、各教科のポイントを指導していましたが、本作では基本的に国語、数学、英語がメインです。
理科、社会は触れられず、生活習慣や考え方に関する内容が多かったように思います。
それはそれで重要で、教科書で得られる部分ではないので、受験を考える場合、読んで損はないと思います。

ちなみに本作は三田紀房氏はネームのみを描いて、作画は完全受注としているそうです。
そのためか、元々クセの強い絵柄ですがマイルドになっていて、作画に崩壊は無く安定していたと思います。
ただ美人設定であるっぽい女生徒は描かれるのですが絵柄にクセがあってエロ要素は皆無、恋愛要素も皆無、多少のギャグはありますが、基本的にまじめな内容です。
そういったものを求めない方におすすめはしないですが、マンガとして普通におもしろいので、興味の有無に関わらず読んでみていいと思います。

9巻無料

ドラゴン桜2

レビュー(49)件

既刊16巻

4.4

23巻まで読みました

女性警官を主役に据えた作品。
2021年ワンクールでドラマ化、2022年にアニメ化しています。
人気急上昇の最中で一部完となり現在休載中、連載再開が待たれます。

ジャンル分けが難しい作品ですが、まあサスペンスになるのかなと思います。
現職警察官の日常といえば日常なのですが、日常としてはあまりにドラマティックで苛烈な日々が描かれます。
設定等は日本警察をモデルにしたフィクション色の少ないドキュメンタリーで、マンガ的な個性的なキャラクターや漫才のような軽快な掛け合いが描かれます。
ただ、お仕事マンガ、それも公務員の、しかも憎まれ仕事の多い警察を舞台にした作品ということもあり、日々は現場との戦いです。
そして現場がないとしても、心休まるタイミングのない日々が綴られます。
警察官というのはあまりにも大変で、そしてかっこいい、だけどボロボロでブラックな仕事なのだと思いました。

主人公は新人巡査の川合麻依。
あまりの激務で辞表提出を検討していた彼女の元に、パワハラ疑惑のある巡査部長・藤聖子が指導員として配属されます。
警察官としてあまりにも優秀な藤の振る舞いを見た麻依は、彼女とコンビを組んで職務にあたることとしたという展開です。

一話完結の話もありますが、数話にまたがって難事件にあたる話が多いです。
タイトルこそ"交番女子"となっていますが、交番勤務のシーンはほぼ無く、警備、取り調べ、訓練、事務、張り込み、モンタージュや事故処理、凶悪犯の操作などなど、一般的な警察官のお仕事が一通り描かれます。
作者は10年の警察官勤務経験のあるガチの方らしく、内容は詳しくリアリティ度が高いですが、一方で堅苦しい内容ではなく、掛け合いが軽快でとても読みやすいですね。
とはいえ、対応する事件はひき逃げや強姦など直面するだけで精神をやられそうなものだらけで、職務の苦労が伝わってくる内容だと思いました。

ストーリー性もあり、登場する警察官たちの親世代の話や、過去にあった関連事件の話が伏線として語られます。
一応、一部でそこも含めて一区切りついており、作者は別作品を連載中ですね。
時折、不祥事がピックアップされる警察機関ですが、その裏側を覗くことができるので万人に読んで欲しいです良作です。

3巻無料

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

レビュー(384)件

既刊23巻

zakiさんのアイコン

zaki

zaki
7ヶ月前

4.0

25巻まで読みました
2巻無料

宇宙兄弟

レビュー(116)件

既刊46巻

4.0

5巻まで読みました

働きマン

レビュー(171)件

既刊5巻

mocoさんのアイコン

moco

mocotas_
7ヶ月前

3.9

9巻まで読みました
3巻無料

平和の国の島崎へ

レビュー(125)件

既刊10巻

grugruさんのアイコン

grugru

grugru
7ヶ月前

3.0

「壇蜜」

レビュー(26)件

既刊1巻

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