小玉ユキ

小玉ユキの作品は、「坂道のアポロン」「月影ベイベ」など、地方の小さな町を舞台にしたものが多い。この作品も長崎県の波佐見という焼き物の町が舞台で、そこでちょっと挫折を経験してる、若くもなく微妙な年齢の男女の物語が描かれている。この臆病な感じや相手と距離なんかは、共感する人も多いかもしれない。

波佐見焼という実在する長崎の陶磁器をめぐるラブストーリーで、小玉ユキ先生にとっては珍しく、アラサー女子が主人公です。

恋愛は二の次で絵付けが得意な青子は、形を作る技術力は抜群だけど無愛想でコミュニケーションが苦手な年下男子の龍生と出会い、初めは対立しますが、職人として少しずつ惹かれあっていきます。

緩やかな空気が流れながらも、陶芸への熱い情熱に満ちた豊かな読み味のタイトルです。

めちゃめちゃ好き
このマンガがすごいに載っただけある

60年代後半の日本の空気感がしっかり表現されていて流石。臨場感+説得力を持って今と違う時代を描くのは中々出来ない事。
ジャズ音楽を2人が奏でる場面はさながらNHKドラマのよう。褒めてんだよコレ。

ジャズに興味を持たせて貰って、ジャズをする人の感覚を少しだけ覗かせてもらった作品。あと古き良き懐かしい香りがする青春。

自己満でフェードアウトしないでね。たまには道草も良いけど、いつか戻ってくるか昇華してね。

この原作を読んだならアニメ鑑賞必須。
菅野よう子さんが音楽担当。
特に文化祭の曲は感動モノで必聴！

鶴の恩返し×天女の羽衣。単行本描き下ろしの番外編がとても良い。

この作者の絵は、少女マンガ特有のキラキラ感の溢れる男子、女子ではないのだが、ストーリーがしっかりしていて引き込まれるせいか、とても魅力的に感じる。映画も良かった。

あーこういう青春があるのか