ウエダ ハジメは日本の漫画家。多摩美術大学美術学部絵画学科油絵専攻卒業。簡略的に記号化されたキャラクターと世界観、殴り書きのような独特なペンタッチが特徴。
……すごいことなんてない ただ あたりまえのことしか おこらないどこまでも ひろがる 退屈で平坦な世界──。そんなナオ太の日常は傍若無人な謎の美女・ハル子がかっ飛ばすベスパに豪快に轢かれた瞬間、完全に打ち砕かれる!日本国内外で絶賛されたGAINAXの名作アニメ『フリクリ』を異才・ウエダハジメが漫画化。
なんとも表現し難いマンガです。 ウエダハジメらしい記号化されたキャラクターと、独特なコマ割りが全面に出た作品。 ストーリーの説明が断片的で、本作の前段として大きな出来事と長い時間が流れたことが推測されるのですが、十分な説明がないままただロボットに変形する女の子に乗って異星人と戦う内容となっており、作品のテーマも希薄で、さらには中途半端な場面で打ち切られているため、普通に読んでも何がなんだかわからない、不思議な作品となっています。 本作発表当時はまだ個人ホームページや個人ブログが多く、嘘真入り混じった流言飛語が実しやかに飛び交っていたため、皆が好き勝手な意見を交わしていたのですが、インターネットもある程度整備された今、Google先生の力を借りながら読み解いていくと、なるほどなという内容になっています。 それでもやっぱり意味の通りにくい作品ではありますが。 漫画として面白いかというと正直なところあんまり。。 ウエダハジメ作品の雰囲気が好きな人にはおすすめです。
by うにたべたい (525)