成田良悟さんの作品の書影

成田良悟

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201

4.0

3巻まで読みました

電撃文庫のライトノベル『デュラララ!!』のコミカライズ三作目。原作3巻のコミカライズです。

私は『デュラララ!!』は原作1巻のみ、アニメ1期のみ視聴済みなので、本作は完全に知らないストーリーですね。
ただ、コミカライズしか読んでないのですが、どうも端折られているのではないかと感じる場面があります。
特にストーリーの序盤に葛原金之助という癖の強い白バイ隊員が登場し、終盤に再度登場するのですが、ストーリーに深く絡みそうな雰囲気がするのですがちょい役で終わっていて、不自然に感じました。
デュラララは複数のキャラクターがそれぞれの思惑で動いて物語が進む偶像劇なので、今後の伏線として登場させただけという可能性もあるのですが、彼をなんのために登場したのかわからず、説明不足さを感じました。
とはいえ、本作で作中登場する全ての伏線が回収しきれているわけではなく、色々と残しながらも、本作は本作で完結した一つのストーリーだと思います。

竜ヶ峰帝人と園原杏里のクラスメイト「紀田正臣」がメインです。
彼が過去に立ち上げた池袋のカラーギャング『黄巾賊』と、正臣が黄巾賊を去った理由がストーリーの核となっていてます。
正臣は、折原臨也が絡んだ過去のいざこざを引きずったまま今に至っているのですが、ある事件がきっかけでまた黄巾賊に戻ることになります。
その事件は、前作で罪歌が起こした事件であり、その犯人としてダラーズが関わっているのではないかという疑いがあるところから、いつものデュラララが始まる展開です。

作画は前作、前前作と同じ茶鳥木明代氏で、安定してうまいです。
最初から比べると絵の上達がすごいと思いました。
ヤスダスズヒトさんのキャラクターそのままで、マンガらしい動きがついた絵になっていると思います。

本作でメインの高校生三人全員の正体が明かされる形になり、未消化な部分もあるのですが、一応の区切りがつく形になります。
茶鳥木明代氏作画のコミカライズも本作までで、コミカライズは他にもありますが、本筋は本作までとなっているようです。
デュラララのラノベは2022年4月現在もまだ最終巻は書かれていないので、続編のコミカライズは、難しいでしょうけど出たら嬉しいのにと思います。

デュラララ!! 黄巾賊編

レビュー(10)件

既刊3巻

4.0

3巻まで読みました

電撃文庫のライトノベル『デュラララ!!』のコミカライズ二作目。
原作ラノベの2巻にあたる罪歌編のコミカライズです。

竜ヶ峰帝人のクラスメイト「園原杏里」がメインのストーリーです。
彼女はクラスの女子から阻害されており、帝人や正臣に依存しながら学園生活を送っているという考えを持っています。
そんな折、池袋で辻斬り事件が多発し、セルティもまた辻斬り魔に遭遇しない首を飛ばされてしまう。
セルティにその話を聞いた岸谷新羅は、昔、池袋にあったという罪歌という妖刀の伝説を思い浮かべる。
時を同じくして、ダラーズのチャットでは、罪歌というチャットネームの謎の人物が、平和島静雄をターゲットにするような暗号めいた書き込みを行う、という展開です。

ここまではアニメで予め履修済みなので、すんなり入れましたが、罪歌編は若干ややこしいです。
犯人が二転三転し、他のデュラララ作品同様、複数のキャラクターの異なった思惑が並行で動きます。
複数のストーリーが同時に動いて最終的には終着するのですが、結局のところその目的は今後のストーリーで明かされる形となります。
罪歌がなぜ現在の持ち主のところに来たのか、なぜ現れたのか、その理由は既に登場している他のキャラクターと深い関わりがあるのですが、本作ではその説明はなく、本作のみでは完結しない内容となっています。
本当の持ち主や、罪歌の特性については本作で明かされる展開もありますが、2巻の本作からは以降の作品も読むことが前提で作られているところがあるので注意が必要と思います。

作画担当は前作同様、茶鳥木明代氏です。
前作を読んだときは、緊迫感の無い絵に感じるところがありましたが、本作では間や構図がかなり上達していると感じました。
二作目の後半ごろになると、罪歌を構えたキャラクターのエロかっこよさが際立って、個人的には動きを感じられてすごくうまいと思います。
本作の続編もコミカライズされており、引き続き読んでいるのですが、安定しておもしろいです。
ラノベ読了済みであっても、コミック版もおすすめします。

デュラララ!! 罪歌編

レビュー(14)件

完結・全3巻

3.8

4巻まで読みました

成田良悟氏の電撃文庫のライトノベル『デュラララ!!』のコミカライズ版。
作画は茶鳥木明代という方で、『デュラララ!!』のコミカライズ以外では描いている作品をみないですね。
原作イラストは夜桜四重奏などを描いているヤスダスズヒト氏が担当しています。
イラストをマンガを描ける方が担当している場合、コミカライズも同じ方が描けばいいと思うのですが、あまり見ない気がします。
そうしない何かわけがあったりするのでしょうか。

1期2クール、2期3クールの合計5クールでアニメ化もしています。
私はアニメは1期のみ視聴、原作は1巻だけ既読です。
本コミカライズはラノベ1巻までの内容なので、メディアをかえて同じストーリーは3周目ですね。

東京・池袋を舞台とした群像劇です。
カラーギャング、情報屋、怪しい製薬会社、黒人の寿司屋、異形の存在などなど、池袋に住む様々な住人たちがそれぞれの視点で物語が紡がれていくストーリーとなります。
一応、高校生の「竜ヶ峰帝人」が本作では主人公です。
彼が高校進学を機に上京し、池袋へ引っ越してきたところから物語が始まります。
池袋には帝人の幼なじみ「紀田正臣」がおり、同じ学校に通っています。
正臣曰くには、池袋には絶対に敵にしてはいけない人物がおり、池袋最強の人物「平和島静雄」と、情報屋の「折原臨也」の名前を教えられます。
そして、池袋には正体不明のカラーギャング「ダラーズ」が広がっています。
そんな池袋に不安を覚えた帝人の目の前に、漆黒のバイクを操る首無しライダーが現れます。
彼らだけではなく他数名のキャラクターが中心人物であり、各キャラクターの事情や思惑が絡み合って、ストーリーが展開する内容となっています。

ラノベはラノベ、アニメはアニメの良点がありましたが、コミックも展開がわかりやすくよみやすかったです。
多数のキャラクターが各々の考えからアクションを行って、他のキャラに影響を与える流れなので、文字だけよりも絵で動いた方がわかりやすく、元々メディアミックスに向いた作品だと思います。
絵が淡白で、恐怖に怯えるシーンに緊迫感が感じられなかったのは残念でした。
ただ、原作イラストの特徴は抑えられていて、読んでいて疲れ等はなく、ラストまで楽しく読めました。

デュラララ!!

レビュー(25)件

既刊4巻

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