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作品数:11
全5件
うにたべたい
3.8
ドラゴンボールが連載終了し、週刊少年ジャンプにとって試練じみた時期にジャンプで連載されていた恋愛マンガ。といっても、この頃のジャンプは"ラッキーマン"とか"マサルさん"とか、"SLAM DUNK"に"るろ剣"、"BOY"と、十分黄金期だったと言えるラインナップでした。本作もその中において見劣りせず、ジャンプ連載の恋愛マンガという難しいジャンルながらもポジションを確立していたと思います。主人公の高校教師「端島密」は、同僚で元教え子の女性教師「星崎理都」にプロポーズをする。元々相思相愛だったので、理都はこのプロポーズを受諾するのですが、その直後に、密は川で溺れている高校生を助けようとして一緒に溺れてしまう。そこを、偶然通りかかった僧侶「寅午」に魂だけを溺れていた高校生「鳴神源五郎」に移しかえられる。密は、源五郎として生き、理都ともう一度恋愛するため、理都の生徒として転校するというストーリーです。源五郎(密)は密としての記憶を持っているのですが、魂と肉体が分離してしまうためそれを他者に言うことができないという設定で、源五郎は理都の中の密に打ち勝って理都と結ばれないとならず、しかも自分は密を殺したような人間であるという最悪のスタートで始まります。様々なドラマやエピソード、恋のライバルの登場なんかがあり、少しづつ惹かれゆく展開がとてもおもしろかったです。また、源五郎のことを好きになる「鶫原ちなみ」というキャラがいるのですが、このキャラがすごくかわいくて積極性があり、ドラマを盛り上げてくれました。このまま連載が進めば名作だったと思うのですが、中盤以降にテコ入れが入り、大きく路線変更がされます。密は復活するのですが、理都の魂が封じ込められてしまい、理都の転生後の肉体を探すべく霊能力を使った探偵事務所を開くという展開になり、その後、ストーリーはバトルよりにシフト。然る後打ち切りで終了するという、残念な終わり方になります。編集部が本作を「幽遊白書」にしようとしたという話もありますが、そういったわけで序盤と中盤以降で内容が大きく違っています。序盤の源五郎(密)、理都と周囲の仲間たちの恋愛マンガのままいって欲しかったですね。最後は駆け足感はありますが、ハッピーエンドで終わったのが救いです。
密❤リターンズ!
レビュー(2)件
既刊7巻
3.9
階段からの落下事故をきっかけに精神だけ6歳になってしまった17歳の「霧里七華」と、その幼なじみで、周囲からは"怒髪の稔二"と恐れられている「凪原稔二」を主人公としたラブコメディ。元に戻った時の居場所を残しておくため、七華が6歳になってしまったことは周囲には秘密にするのですが、元々暗い性格で成績だけ良く、クラスにとけ込めず浮いてしまっていた七華が、急に精神だけ小学生の無邪気なお子ちゃまになるので違和感無いわけがなく、ぶりっ子のようになってしまった七華にクラスの女子からはさらに反感を買ってしまいます。そんなななかを事情を知っている稔二がフォローをする展開で、前は荒れていた稔二を優等生の七華が嗜める関係性だったのが逆の立場になることで稔二はななかの代わりに大人の対応を身につける。一方で稔二のために無理に背伸びをして大人になろうとしていた七華は、ななかと稔二の関係に微妙な感情を持ってしまう。七華はなぜ6歳のななかになってしまったのか、元に戻ることはできるのかというストーリー展開を縦軸にして、天真爛漫なななかと、それに振り回される稔二のドタバタを描いた作品です。進展のあるストーリー以外は一話完結という形をとっています。心に負った傷から生まれた6歳のななかという存在と、現在の自分との折衝、序盤は"いじめ"とも取れるクラスメイトとの軋轢が描かれ、また、稔二に恋心を抱く「雨宮ゆり子」というキャラクターとななかとの三角関係の縺れが描かれるなど、展開的に暗い話が多いです。その中心人物は主人公の稔二であり、彼がため傷つく人が現れたわけで、読んでいて彼の辛さが感じられるシーンもあります。ただ、タッチはコミカルで、いつも無邪気な微笑みを浮かべるななかがトラブルを引き起こす様子は、どこかほっこりさせてくれます。展開こそ暗いですが、楽しい気持ちにさせてくれる作品でした。ラストは少しほろりとさせてくれます。いい作品でした。ちなみに本作は過去にアニメ化しています。アニメはOPがFunta、EDがCooRieと両方名曲なので、主題歌目当てでもアニメもおすすめです。
ななか6/17
レビュー(1)件
既刊12巻
道周
5.0
Nozomu Kaneko
4.0
ふたばの教室
既刊2巻
ばんばん
1.5
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