ななか6/17

八神健

3.07

162

既刊12巻

うにたべたいさんが読んでいます

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この漫画のレビュー

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5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.07

1件の評価

3.9

12巻まで読みました

階段からの落下事故をきっかけに精神だけ6歳になってしまった17歳の「霧里七華」と、その幼なじみで、周囲からは"怒髪の稔二"と恐れられている「凪原稔二」を主人公としたラブコメディ。

元に戻った時の居場所を残しておくため、七華が6歳になってしまったことは周囲には秘密にするのですが、元々暗い性格で成績だけ良く、クラスにとけ込めず浮いてしまっていた七華が、急に精神だけ小学生の無邪気なお子ちゃまになるので違和感無いわけがなく、ぶりっ子のようになってしまった七華にクラスの女子からはさらに反感を買ってしまいます。
そんなななかを事情を知っている稔二がフォローをする展開で、前は荒れていた稔二を優等生の七華が嗜める関係性だったのが逆の立場になることで稔二はななかの代わりに大人の対応を身につける。
一方で稔二のために無理に背伸びをして大人になろうとしていた七華は、ななかと稔二の関係に微妙な感情を持ってしまう。
七華はなぜ6歳のななかになってしまったのか、元に戻ることはできるのかというストーリー展開を縦軸にして、天真爛漫なななかと、それに振り回される稔二のドタバタを描いた作品です。

進展のあるストーリー以外は一話完結という形をとっています。
心に負った傷から生まれた6歳のななかという存在と、現在の自分との折衝、序盤は"いじめ"とも取れるクラスメイトとの軋轢が描かれ、また、稔二に恋心を抱く「雨宮ゆり子」というキャラクターとななかとの三角関係の縺れが描かれるなど、展開的に暗い話が多いです。
その中心人物は主人公の稔二であり、彼がため傷つく人が現れたわけで、読んでいて彼の辛さが感じられるシーンもあります。
ただ、タッチはコミカルで、いつも無邪気な微笑みを浮かべるななかがトラブルを引き起こす様子は、どこかほっこりさせてくれます。
展開こそ暗いですが、楽しい気持ちにさせてくれる作品でした。

ラストは少しほろりとさせてくれます。
いい作品でした。
ちなみに本作は過去にアニメ化しています。
アニメはOPがFunta、EDがCooRieと両方名曲なので、主題歌目当てでもアニメもおすすめです。

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